見えない敵

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見えない敵

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784893091529
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

なぜ少年たちは戦うのか?なぜ少年たちは傷つけるのか?自分に自信がもてないケンジ、ガキ大将のアキラ、都会からの転校生カツミ。3人の少年が直面したある夏の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こもも

4
息子の誕生日プレゼント探しで読んだ本。行き着け(笑)の絵本屋さんから教えてもらった。「泣けない魚たち」の時と同じ、この読了感がたまらない。面白かったとか、感動したとか、そういうのとは、ちょっと違う、このすがすがしさ、爽快感。どこからか、風が吹いてきて、思わず深呼吸したくなる不思議な感じ。阿部さんの本は、いいなー。実家の海に行きたくなった。キャンプに行きたくなった。2011/06/05

雪丸 風人

1
海も山もない。あるのは田んぼと川と空。そんな村を元気いっぱいに駆けずり回る1971年の少年たちが瑞々しい作品ですね。主人公は気持ちを表すことが苦手な小6男子。ガキ大将に振り回されてもつき従うだけだった彼が、仲間内のトラブルに傷ついたり、ヨソ者との出会いで新しい価値観に触れたりしながら、変わっていく姿を描いています。主人公とは対照的に、ハッキリ自己主張をして、素直に謝ることもできる転校生の魅力が際立っていましたね。変な奴らが多いほど文化が豊かになるというセリフも面白いです。(対象年齢は12歳以上かな?)2020/06/23

Ayaka Tamari

1
うそつき大ちゃんに続いて読んだが、もう少し年長者向き。自分のマイナス面を見つめる子供達。そして、大人社会との心の格闘がうまく表現されている。 2016/04/29

みつなり

1
★★★★☆ 人間は余所者を排除しようとする。それはいつの時代もどこの国でも変わらないこと。少年の目線で描かれる普遍的な世界の理不尽さが、最後のカツミの台詞に凝縮されていて考えさせられた。 夏・田舎・少年と私の好きなキーワードが三拍子そろった、素朴でノスタルジックな作品でおもしろかった。

葉月94

1
夫が子供のころは、早朝からザリガニを取りに行ったり、クワガタやカブトムシ目当てで林に入って行ったのだろう。しかし、現在、都市化されたこの街で、息子がそんな夏休みを送ることは無理。山のあるところまで、足を延ばさねばならず、そして、そこは故郷ではない。 ノスタルジーを感じさせるお話でした。2010/03/29

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