内容説明
昭和9年の開場当時「東洋一の大劇場」と謳われた東京宝塚劇場が、今年、取り壊しになる。戦時中は軍需工場となり風船爆弾が製造された。戦後は米軍兵士のためのレヴュー劇場にもなった。昭和の歴史に翻弄された劇場が、日比谷の町から姿を消す。『上海バンスキング』の斎藤憐が描く、もうひとつの昭和史―。
目次
1 劇場占領
2 中尉と令嬢
3 アーニー・パイルと踊り子
4 ファンタジー・ジャポニカ
5 希望の春
6 オー・ミステイク
7 愛は海を越えて
8 デモ・クルシー
9 グレイ・クリスマス
10 アプレと純情
11 茶色のラプソデイー
12 冬の花火
13 ラスト・ショー
エピローグ
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- 和書
- 越後と佐渡の原風景