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内容説明
『綿の国星』『グーグーだって猫である』『サバ』シリーズ…数々の名作が、今の私たちを作り上げた―「大島弓子的生活」をもとめた3人の最後の大島弓子論。単行本未収録カット満載!!やまだないと描きおろし「大島弓子オマージュマンガ」収録!
目次
珠玉のカラーイラスト
生活を感じるエッセイ
レターパッド、カード、詩集
吉祥寺の友達
ユーミンのお茶会
大島弓子作品年表
チビ猫のガラス玉―大島弓子の“自由”をめぐって
私たちは大島弓子を愛す 西荻キッチン
私にとっての大島弓子は「私の伯母さんです」福田里香インタビュー
記憶に残る予告カット
私にとっての大島弓子は「チビ猫のガラス玉のような目で見て、世界をゼロ地点に戻した人」藤本由香里インタビュー
記憶に残る予告カット
私にとっての大島弓子は「未来の自分でした」やまだないとインタビュー
黒犬コーヒー やまだないと
大島弓子作品ガイド「自由」の原点へ 藤本由香里
大島弓子カット出典一覧
著者等紹介
福田里香[フクダリッカ]
お菓子研究家
藤本由香里[フジモトユカリ]
マンガ研究家
やまだないと[ヤマダナイト]
マンガ家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
天の川
34
「あのひととここだけのおしゃべり」の続編、大島弓子特集!っていう感じで堪能♪最初のカラーページから懐かしさ満載、御三方の分析に納得…充実の一冊でした。リアルタイムで24年組のマンガに夢中になった中で、大島さんが特別だったのは私だけじゃなかったんだと再認識(あ、萩尾さんも特別)。『綿の国星』連載中位から青年誌に自分の興味が移ったので、大島作品に夢中だったのは1980年代前半まで。以降の作品も含め、「大島作品を今読みたい!」という気持ちが昂じ、とりあえず手持ちの本を読み漁り…しばらく大島弓子熱は続きそうです2014/12/12
minimu
33
「お茶を飲んで、散歩して・・」なんてサブタイトルに似つかわしくないほど、想像以上に読み応えのある一冊でした。藤本由香里さんの論文(とあえて呼びます)、福田里香さんとやまだないとさんのマニアックすぎる濃ゆい対談。ここまで人を惹きつけて語らせてしまう、大島弓子の世界の深遠さに、あらためて驚きました。論文や対談には「なるほど」と思う点も多いのですが、「それは少し違くない?」とも感じてしまうのは、きっと私も「私だけの大島弓子」を持ち続けることに憧れているからなのでしょう。。。2016/04/27
にゃおん
20
読みごたえあり! 当時のマンガ雑誌の柱部分まで収録していて感嘆! 国立国会図書館まで使って調べあげた熱意に感謝! 何より、貴重なあれこれを捨てずにとっておいた福田さんエライ!2015/01/06
くさてる
17
三人の識者による大島弓子論、インタビューを中心に、過去の大島弓子のカラーイラストや、単行本には収録されることのない予告カット、小さなコラムなどを収録したもの。この本の中にもあったように、大島弓子という作家は、読む人に「私だけの大島弓子」とファンに思わせる作家さんなので、ここで語られているファンならではの熱い言葉についても、いちいち共感したり、違うんじゃないの?みたいな感情を呼び起こされてしまうのだ。読み手の数だけ、大島弓子の姿は存在する。そういう意味でも希有な作家なんだと再認識させられました。2014/09/11
りりす
14
衣良が後ろめたさを感じている男色家と付き合いたいと言ったのは、大島弓子作品に共通する弱いものを守りたい精神よりも『男に女として意識されたくない、性への不安、女の役割を求められても期待に添えない』気持ちが強いのじゃないかと私は読んでいます。だからって一人で生きたいわけではないから、男色家の隠れ蓑になる、なのだと。それにしても新婚で旦那様が隣に寝てるのに「最高の素晴らしさってなんだろう私もお目にかかったことないのに」っていう沙良さんカッコイイ。結婚は女の最大の幸せ、なんて標語も消し飛ばす堅牢な少女世界です。2018/11/11