内容説明
“島博士”が固唾をのんだ…無人化した島で見たものは!?足とカメラの貴重な記録。
目次
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瀬戸内海
九州
南西諸島
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひこまる
11
元から無人だったわけではなくどうして有人から無人島になってしまったのか、精力的な踏査に丁寧な聞き取りによって浮き彫りにしていく。さながら宮本常一の著作を読んでいるような感覚。日本の発展の犠牲になって涙を飲んで島を離れざるを得なかった島民たちの悲しみ、その中で著者を中心とした人々の人情・・・1996年の著作とやや古いがここには日本の縮図が詰まっている。しかし知らない島々が本当に多いものだ。日本人として恥じ入るばかり。2013/09/08
Yasutaka Nishimoto
3
いわゆる無人島のイメージではなく、元々有人島であったところが、それぞれの理由で無人島になったところを訪ねる。それも昭和30年代から平成に入ってでも精力的に島を巡る著者の姿が熱い。基本的に定期便がないものだから、チャーターした漁船が主な移動手段であるが、場合によっては上陸できない地形だったりしてハラハラする。実際、自分が見たり行ったりしたことのある島のルポは面白い。非常に楽しめる本。2019/11/02
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