内容説明
留学生たちを癒した民話の世界があった。語りおじさんが学生の心にとけ込んだ。民話が異文化の壁を乗り越えて国際理解の階段を登り始めた。アジアの心、国際理解・やすらぎ。声を出したくなる本。
著者等紹介
坂入政生[サカイリマサオ]
1927年、東京都生まれ。国学院大学卒業。公立中学校国語教師として勤務。定年退職後、「難民を助ける会」の難民の日本語学習を助ける活動に参加、ベトナム難民たちに日本語を教える。その他の難民、中国残留孤児の日本語学習にも尽力。現在はベトナム留学生のボランティア日本語教師。「渋谷民話の会」世話人として、都市高齢者における伝承文化の保存継承、語り活動を実践
小島祥子[コジマショウコ]
1954年、東京都北区生まれ。東京芸術大学・美術学部卒業。個展を中心に活動しながら、書物の挿し絵など多数。画家
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感想・レビュー
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gtn
21
「やまうずらになった子ども」に一篇。自分がされた仕打ちを繰り返してしまうのもしれないが、DVを行う親を主語に語るべきではない。親は、すべて己に原因があり、必ず因果応報に裁かれることを知るべき。2021/06/05
ヒラP@ehon.gohon
18
5つの民話が収録されています。 どれも初めて知る味わいのあるものばかりです。 小島祥子さんの絵も、それぞれのお話に合わせてタッチを変えているので、それぞれが独立したものとして印象づけられました。 カエルやうさぎが活躍する話も楽しかったですが、『アンテムさんのすいか』のようなお話に心打たれました。王様からうけた仕打ちにもかかわらず、すいかを届けようとしたアンテムさんの心の広さには敬服するばかりです。2020/09/18
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
アジアの心の民話はシリーズで発刊されていて、アジアというだけあって?日本の民話の類話が多いように感じます。『 天に行った蛙の話 / うさぎの計略 / アンテムさんのすいか / 蛙のお嫁さん / やまうずらになった子ども 』 2020/03/25
元気伊勢子
4
絵が味わいがあって好き。雨を降らせようと神様にお願いする話やすいかを育てる話は微笑ましく、民話の世界に入ってみたいとたまに思う。2020/11/17