内容説明
本書では、中枢性聴覚障害、てんかん発作、情緒障害、学習障害などの問題を有するM.B.D児に感覚性失語症例を加えて、これら障害児の生立ちが述べられている。これらの症例の中には私自身も何らかの形で関係したお子さんもいる。記述は主として母親のそれが軸をなし、これを、これらのお子さんの医療や訓練、教育に関係した医師、セラピスト、教師などからの証言や報告が取り巻いて、子供の発達を多面的に、あるいはより客観的にとらえることができるよう配慮されている。
目次
1 補聴器をかけていた子どもたち
2 てんかん発作を起こすようになった子
3 情緒の不安定が続く子たち
4 学習障害を一つ一つ克服して
5 脳障害のはっきりしていた症例―MBD(微細脳損傷)との対比のために
6 編集しながら思うこと
著者等紹介
鈴木陽子[スズキヨウコ]
1961年自由学園を経て早稲田大学第一文学部哲学科教育学専修課程卒業。同年東京教育大学(現筑波大学)附属聾学校教諭。1964~65年ボストン大・ハーバード大大学院留学、およびパーキンス盲学校盲聾部交換教師。1978年早稲田大学専任講師。現在、早稲田大学教授。『光と音を失っても―三重苦の人生』(訳・日本放送出版協会1968年 復刻版:見えない聴こえない私・星の環会)、『新・特殊教育概論』(共著・八千代出版・1992年)、『教育心理学入門―生涯教育の視点から』(共著・八千代出版・1994年)、『教育学入門―生涯教育の視点から』(共著・八千代出版・1995年)、『障害者福祉―社会福祉士を目指す人のために―』(編著・八千代出版・1998年)、その他、著書・論文多数
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