感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
movingtoomuch
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神戸在住の詩人・鈴木漠さんの連句論。季節を折り込んだ五七五の発句に続けて、七七(短句)、五七五(長句)を、グループで次々に付けていく。対話し、変化し、虚構を広げるという独特の特性を持つ文学様式「連句」の起源を紀元前の古代中国に求め、その後の日本文学史に伏流し続けた二千余年の歴史を一気にたどる。前句をどう引き継ぐかという「付け」、いかに世界観を異方向へと転がしていくかという「転じ」こそが醍醐味の俳諧の世界で、いかに表現が行われてきたか。鈴木氏が創作を続ける、西洋詩の形式を取り入れた現代連句界隈の話も楽しい。2016/09/27
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