感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
駄目男
11
本書は表題『槐多よねむれ』となっているが、中編八話からなる本で、全体的には少し尻切れトンボのように、どれも小難しくして中途で終わっているのうな気がする。特別強く印象に残る作品もなかった。槐多よねむれに関してだけ少し長くなるが、引用してみたい。「雨まじりの雪がどしゃぶる叢にのたうち廻って果てた彼の死が他殺であると信じること出来た。関根正二の夭折は他殺ではない。彼は他者との軋轢なくしておのが胸血をしぼり出し、ぬりつけ、マッチでぼうと燃やしたのだ。槐多の夭折が、いま私の胸を打ち、瞳孔を刺激して止まないのは、2021/08/14
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