内容説明
アルコール依存・薬物依存・ギャンブル障害だけじゃない。摂食障害も窃盗もDVだってアディクション(の可能性あり)。まずはエピソードからアディクション問題を抱える人の思考を知る!
目次
第1章 アディクションエピソード(アルコール;薬物 ほか)
第2章 アディクションを知る(アディクションとは;アディクションの特徴 ほか)
第3章 アディクションと家族(共依存とイネイブリング;アダルトチルドレン ほか)
第4章 アディクションからの回復に向けて(本人や家族への支援と方法;再発 ほか)
第5章 アディクションの歴史(戦前のアルコール関連問題;久里浜病院での取り組み:日本初のアルコール依存症病棟の変遷 ほか)
著者等紹介
長坂和則[ナガサカカズノリ]
明星大学大学院人文学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得満期退学、教育学修士。豊後荘病院、空知病院、タカハシクリニックにおいて精神科ソーシャルワーカー(現、精神保健福祉士)として勤務。アルコール依存症を中心にアディクション問題の相談援助を約20年にわたり実践する。保健所においてアディクション家族教室やアルコール(酒害)教室のファシリテーターとして家族支援に携わる。日本福祉教育専門学校、健康科学大学を経て、静岡福祉大学社会福祉学部教授。精神保健福祉士・社会福祉士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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渡辺 にゃん太郎
1
ポップな表紙や挿絵と、依存症の当事者(家族も含む)の深刻さが読んでいて不気味だった。特にアディクションの木は、花(目についた問題)を取り去る努力をしても根本(当事者)の問題を解決できない限りは花を咲かせ続けることを表しており、支援をするには専門的な知識や技術の必要性を感じさせた。多分、表紙に描かれている街を歩いている人たちも何かしらの問題を抱えていて、何かに依存していたり、大きな問題があっても周りによき理解者がいて依存症になっていなかったりするんだろうと想像する。そう考えると、依存症は身近な問題だと思う。2023/04/16