道徳授業を変えたい!と思ったときに、まず読む本―「本質」から始めるKTO入門

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 173p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784491043401
  • NDC分類 375.352
  • Cコード C3037

出版社内容情報

筑波大学附属小学校・加藤宣行先生と考える、「道徳授業を変えたい!」と思ったときに、何を考え、どのように取り組めばいいのか?
「子どもが前のめりになる道徳授業をしたい!」「子どもが本気で考えたくなる授業をつくりたい!」、そう思ったときにあなたは何から始めますか?

筑波大学附属小学校の加藤宣行先生は、「自分と目の前の子どもたちにしかできない『本物』の授業」を目指し、日々取り組んでいます。「本物」の授業を目指す中で、「KTO」という一つの拠りどころを確立されました。

「KTO」には、「K(子どもと)T(ともに)O(オリジナルをつくる)」「K(心の)T(扉を)O(オープンにする)」「K(壁を)T(扉にかえて)O(open--開く・拓く)」という思いが込められています。

この理念に共感し、KTOに基づく授業づくりが全国の先生方によって実践されています。個人で、あるいは学校全体で道徳授業の改善に挑戦し、手ごたえをつかまれている方がいらっしゃいます。

その先生方は、KTOの授業観を拠りどころにしながら、目の前の子どもや自身の課題に合わせた取り組みで成果をあげています。

本書では、そのように授業を変えて手ごたえを得て、自分なりのオリジナルの授業を確立している公立小学校の6名の先生方と加藤先生とで、「道徳授業を変えたい!」と思ったときに、まず考えたいことや心構えなどをまとめました。



公立でも私立でも、初任者でもベテランでも味わえる、達成感のある授業!
加藤先生とともに、道徳授業改善について考える先生方は、みなさん公立小学校で教員をされています。

豊中市立島田小学校の長岡かの子先生は、10年以上前から道徳授業の研究に励み、加藤先生とは異なるスタイルの授業にも取り組み、そのよさも実感してこられた先生です。

ほかの授業のよさも知りつつ、授業改善を行った長岡先生は、「道徳授業の難しさを改めて知った」と感じ、「子どもたちと一緒に目指しているのは簡単な道徳授業ではなく、難しいけれど面白い道徳授業」だと考えています。

池田市立緑丘小学校では梶原さなえ先生の情熱を起点に、石光政德先生が中心となって、学校全体で道徳授業改善に取り組んでいます。古澤眞未先生、荒崎 愛先生、酒井真依先生(現・池田市立秦野小学校)の3名は、初任者のころからKTO道徳に取り組み、達成感のある授業を試行錯誤しながら実現してきました。

6名に共通していることは、KTOの授業観を拠りどころにしながらも、目の前の子どもや自身の課題に合わせた取り組みで成果をあげているという点です。

KTOの授業観=本質から授業改善に取り組み始めたことで、それぞれのスタイルで達成感のある授業を実現できたと言えるでしょう。

内容説明

公立でも私立でも、初任者でもベテランでも味わえる、達成感のある授業!道徳授業改善の壁を扉に変える5つの鍵。

目次

第1章 道徳授業の3つの押さえどころ(今求められる道徳授業の押さえどころ;心に残る道徳授業エピソード;動画でみるKTO授業の極意)
第2章 道徳授業を「変える」(KTOとの出会い;授業の実際;まとめ)
第3章 道徳授業をみんなで「磨く」(KTOとの出会い;授業の実際;まとめ 「道徳科で学校が変わる」=「道徳科で子どもが変わる」)
特別対談 「道徳授業」を超えて―思想家・内田樹氏と加藤宣行先生との対談

著者等紹介

加藤宣行[カトウノブユキ]
筑波大学附属小学校教諭。筑波大学講師。東京学芸大学卒業後、スタントマン、スポーツインストラクター、神奈川県公立小学校教諭を経て、現職。KTO道徳授業研究会主宰、光文書院道徳科教科書監修、日本道徳基礎教育学会事務局長。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かるー

3
KTOの考え方や型的なものを(そんなのないのだろうが)掴めた気がするんだけど、「道徳」は子供とやりとりをしていく中で磨きあえていくもの。子供とのやり取りの中での「問い返し」が授業の肝になるし、そのタイミングも言葉も教師のセンスが問われる。毎回の授業でどれだけこだわり内省し続けられるかなんだろう。 内田樹さんとの対談も面白い。「自分らしく」が人間関係の中の単純な役割分担みたいになっているけど、人間ってもっと複雑だし、不変でないし、キャラをと保つことが自己実現ではないということころが印象的だった。2023/01/09

U-Tchallenge

1
まさに「道徳授業を変えたい!」「道徳授業について考えたい!」と思い手に取った。筑波大学附属小学校の加藤先生が提唱するKTOについて知ることのできる内容となっている。加藤先生の実践だけでなく、KTOに取り組んでいる公立小学校の実践についても知ることができる。読んでみると「やってみたいな」と素直に思った。子どもたちの問いのようなものが発せられて、それで授業が進んでいく。もちろん、そこに教師の問い返し等で絡んでいく。このようにして予定調和を越えていくのだな、と思わされた。2022/03/30

T Shimmyozu

0
巻末に内田樹さんとの対談があり、読みごたえがありました。授業や教育活動は、生徒の変容があることが重要で、授業で「わかった」という変化ももちろん良いが、「わからなくなった」という変化も喜ばしいことだというところがとても腑に落ちました。新たな「もやもや」・「はてな?」・問い・疑問が生まれることを歓迎する探究的な学びにも通じるところがあると感じました。2023/05/13

森山洋輔

0
KTO道徳。テーマ発問一つで深い学びに誘う道徳。いろんなパターンを知っていたい。2022/02/27

いし

0
オンラインで研究会を拝見して、心を揺さぶられ即買い即読みしました。子供と創ることを意識して、真の道徳になるように精進します!2022/02/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18733262
  • ご注意事項

最近チェックした商品