出版社内容情報
森 博嗣[モリ ヒロシ]
著・文・その他
内容説明
アリス・ワールドという仮想空間で起きた突然のシステムダウン。ヴァーチャルに依存する利用者たちは、強制ログアウト後、自殺を図ったり、躰に不調を訴えたりと、社会問題に発展する。仮想空間を司る人工知能との対話者として選ばれたグアトは、パートナのロジと共に仮想空間へ赴く。そこで彼らを待っていたのは、熊のぬいぐるみを手にしたアリスという名の少女だった。
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
工学博士。1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さばかん
78
神はいつ問われるのか? 実に哲学的な一冊だった。 しかしまぁこの主人公二人組の掛け合いも板についてきましたな。2020/03/28
yu
71
Kindleにて読了。相変わらず小難しい。自分のバカさ加減にうんざりするほど。でも読みたくなるんだよねー。2019/10/27
南雲吾朗
62
ヴァーチャルとリアルの世界の曖昧さ。ヴァーチャルを基軸とする物語。こういう世界観を見るといつも映画「インセプション」を思い出す。インセプションの中で老人がたくさん眠って仮想世界に入っている場面で「彼らは眠りに来ているんじゃなくて、目覚めに来ているんだ」というセリフが印象に残っていて…。神の存在とは、何なのだろうと改めて考えてしまう作品だ(続く)。2020/01/15
bura
57
wwシリーズ2冊目。楽器職人グアドは技師のロジにアリス・ワールドというヴァーチャル空間でのドライブに誘われる。そこで起こったシステムダウンと強制ログアウト。2人はヴァーチャル世界を司る人工知能と対話する命を受け、再びログインする。そこにはクマのぬいぐるみを抱いたアリスという少女が待っていた。「ヴァーチャルとリアル」がテーマ、2人の冒険も楽しめる。アリスとグアドの知性についての議論が美しかった。「人は神になるより甘えていたい」というグアドの言葉が素敵だ。このシリーズ、作者はかなり楽しんでいるなあ。2020/07/02
Tenouji
51
リアルとヴァーチャル、個人主義など、ちょうど考えていた時だったので、ところどころの著者のコメント的な記述が、響いた。知性の働きは自然でもあるが、生命繁殖にブレーキをかけるものでもある…と。2020/03/18
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