内容説明
本書では、まず『総論』として各モードの紹介とそのクセ、アーチファクト、パネル設定などを解説する。次いで『正常編』で代表的なアプローチ法を、体表から(胸部、腹部、その他)および食道からのアプローチに分けて紹介した後、今度は各パートや臓器1つ1つについて、どういうアプローチがあるか、どのようにすればうまく描出できるかなどについて正常像を説明する。この後半部分では、体表からのアプローチと食道からのアプローチを統合し、それぞれのパートをいかに見ていくかに焦点を当てる。次いで『病態編』では、救急で遭遇する代表的な疾患の概念とその画像、描出法などについて述べる。最後に、『応用編』として実際に経験した症例を、各種データとともに紹介する。ここでは、『病態編』で解説したものを統合し、さまざまな病態が複雑に混ざり合い、見え隠れする状況の中でいかにエコーを他の検査と組み合わせながら本当の病態を見つけていくか、またICU管理の中でどのようにエコーを使っていくかを説明していく。
目次
総論(救急・ICUでの超音波とは;超音波法総論 ほか)
正常編(胸腹部臓器への体表からのアプローチ;胸腹部臓器への食道からのアプローチ ほか)
病態編(急性循環呼吸不全;外傷 ほか)
応用編(急性循環呼吸不全総論;急性循環呼吸不全ケーススタディ ほか)
著者等紹介
渡橋和政[オリハシカズマサ]
1957年生まれ。1982年広島大学医学部卒業、外科学第一教室に入局。1988年広島大学医学部麻酔科助手。1988年客員研究員、米国アルバート・アインシュタイン医科大学麻酔科。1991年広島大学医学部附属病院第一外科助手。1999年同講師。2002年広島大学大学院医歯薬学総合研究科講師。現在に至る。日本超音波医学会(専門医)、American Society of Echocardiography、日本外科学会、日本循環器学会、日本胸部外科学会、日本エコー図学会、日本心臓血管外科学会、日本心臓血管麻酔学会(評議員)ほか所属
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