目次
第1章 天皇制始原としての「記紀神話」とその批判(明治憲法・日本国憲法における天皇制規定;記紀神話における「天皇制始原論」の展開;記紀の批判的考察―津田左右吉・石母田正・水林彪の継承的発展)
第2章 中世の宗教と天皇制(民衆的宗教者としての親鸞論;「易姓革命論」としての北畠親房『神皇正統記』)
第3章 近世幕藩体制期の天皇制論(朱子学的儒学の止揚者としての荻生徂徠論;封建社会の根本的変革者としての安藤昌益論;「神国日本」主義者としての本居宣長論)
第4章 「尊王攘夷論」から「自由民権論」への天皇制論(「尊王攘夷論」とその落着としての吉田松陰論;自由民権運動の闘士としての植木枝盛論)
第5章 近代天皇制の成立と三つの「対抗」―秋水・啄本・〓外の思想(近代絶対主義天皇制の成立;「大逆事件」と幸徳秋水・石川啄木の天皇制思想;森〓外の「かやうに」の哲学)
著者等紹介
吉田傑俊[ヨシダマサトシ]
1940年生まれ。1965年、京都大学文学部哲学科卒業。法政大学名誉教授。専攻は哲学、思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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