目次
1 スミス論(アダム・スミス『法学講義』行政論の主題と構成;アダム・スミスと三姉妹芸術;公平な観察者をめぐって―A.スミスとJ.ロールズ、そしてA.セン)
2 A.スミス「法学講義Aノート」Police編(清潔と安全;豊富さすなわち安価さ)
資料
著者等紹介
中村浩爾[ナカムラコウジ]
大阪経済法科大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
7
「単純化すれば、功利主義(スミス)vs反功利主義(ロールズ)という対立図式が描けるかもしれない。しかし、スミスがベンサムやオースティンに接近していると見る石井幸三も、スミスが功利主義者であることも、法実証主義者であることも明確に否定している。また、田崎博邦はスミスとベンサムの違いを次の諸点に見出す。すなわち、同じ自己利益といっても、スミスにとっては手段だが、ベンサムにとっては目的である。スミスにとって、見えざる手の効果を得るために…社会的倫理や法的規範が必要であるのに対し…ベンサムにとっては…帰結である」2019/12/02