内容説明
今こそ人間の英知を信じ、地球社会が異文化・異民族の垣根を越え連帯して、人間文明と自然との共生関係を根本から立て直すべき時である。「内からのグローバリゼーション」をキーワードに語る地球村の希望。
目次
1 欧米近代三〇〇年の功罪と二一世紀の日本と世界(対話「文化は開発問題にどう応えるのか」―一九九七年五月;終末論をいかに迎え撃つか;心の拠りどころを回復するために;「地球村の思想」を求めて―文明人が地球人になる日のために;グローバリゼーションの進展とアイデンティティ・クライシス;グローバリゼーションの行方とわたしの行方;「もうひとつの地球村」―私たちのもうひとつの世界をつくるために;『ブラック・アテナ』と「日本の小さな希望」―欧米近代三〇〇年・日本近代化一五〇年)
2 アジア・アフリカの文化・歴史に私たちは何を学ぶか(アラブ社会における詩とモデルニテ(アドニス+片岡)
現代黒人アフリカ文学の可能性
エクリチュール ゼロからの復権―フランス語アフリカ文学を読む
国際社会に衝撃を与えた新しいパラダイム提起
アフリカとフランスとアジアから日本の何が見えてくるか)
3 現代文明の対話と希望―論評・書評・エッセー(文明の対話;現代を読み、古を尋ね、未来を望む―信濃毎日新聞書評;現代社会の危機シンドロームとその克服―「地球村」の再生を願って)
著者等紹介
片岡幸彦[カタオカサチヒコ]
1932年東京生まれ。大阪市立大学大学院文学研究科修了。大阪電気通信大学を経て立命館大学法学部・国際関係学部教授、羽衣学園短期大学・羽衣国際大学教授、ベトナム国立ハノイ人文社会科学大学客員教授など歴任。その間、春秋刊誌『グリオ』(平凡社)編集長などを務め、現在、グローバルネットワーク21代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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