内容説明
酔ってパーキング・メーターを壊し、2年の懲役刑を受けた戦争の英雄ルーク。いつでも静かに微笑みながら不屈の意志を見せる彼を、囚人仲間は、クール・ハンド・ルークと呼び、畏敬の念を抱きつつその微笑みとユーモアに魅せられていく。だが同時に権力に服従しないその態度は、看守たちから目の敵にされる。彼は容赦のない暴力に耐え、脱獄を繰り返す。そして追いつめられ…。ルークは伝説の男となった。
著者等紹介
ピアース,ドン[ピアース,ドン][Pearce,Donn]
1929年アメリカ生まれ。貧困な家庭に育ち、家族とともにアメリカ各地を転々とし、13歳から様々な仕事に就く。17歳で船員となり、ヨーロッパ、インドへ。波止場ゴロ、闇商売、偽札使い、アヘン吸引など無頼の生活を送る。フランスのリビエラで刑務所に入り、1年後脱獄、アメリカに戻る。その後、金庫破りで2年の重労働刑に服役。このときの体験をもとに1965年、『クール・ハンド・ルーク』を出版、同書は映画化(ポール・ニューマン主演『暴力脱獄』)されてベストセラーとなる。ジャーナリストとしての仕事として、LSDの教祖ティモシー・リアリーにインタビューした探訪記(『プレイボーイ』)などがある
野川政美[ノガワマサミ]
1956年、神奈川県生まれ。慶応義塾大学卒業
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