内容説明
進化論的視点に立ちがんの歴史・社会的変遷・生物学などの側面からがん発生のメカニズムを解く。
目次
第1部 がん:古代遺産そして現代の神話(困惑しますか?やはり;ナポリ王とその証人たち ほか)
第2部 進化するがん(賢者の歩み;クローン、クローン、クローン ほか)
第3部 進化のパラドックス:不当な環境への曝露(がんは進化の上で避けられないのか?;そしてついにタバコに火をつけた? ほか)
第4部 クローンに対する策略(治療;エピローグ:21世紀におけるがん)
著者等紹介
グリーブス,メル[グリーブス,メル][Greaves,Mel]
英国がん研究所・白血病研究基金センター所長、ロンドン大学教授。進化生物学、免疫学の研究からスタートし、その後25年間にわたりヒトの白血病の研究に従事する。白血病の原因や病態生理の分野における卓越した業績で世界的に有名である。特に最近では小児白血病が胎児期に始まることを発見したことで注目されている。日本を始め世界各国から若い研究者を受け入れ、数多くの医師、研究者を育てている。白血病における顕著な研究業績に対しヨーロッパ血液学会ホセカレーラス賞、英国血液学会ゴールドメダル賞、King Faisal国際医学賞等多くの賞を受ける
水谷修紀[ミズタニシュウキ]
昭和49年東京大学医学部卒。東京大学医学部小児科助手、国立小児医療研究センターウイルス研究室長を経て平成12年より現職の東京医科歯科大学大学院発生発達病態学・小児科学教授、専門は小児がん・白血病
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