内容説明
「名月を取ってくれろと泣く子かな」という名句がありますが、ほんとうにそう言われたら、親はどうすればよいでしょか。王さまだって、困るのは同じです。現代アメリカ文学の異才ジェームズ・サーバーが書いた現代メルヘンの傑作である本書では、子どもの側から、あざやかにその回答を引き出します。さて、それは…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
19
月が欲しいという無邪気(?)なお姫様の願いをかなえようとする王様の滑稽さと、家臣のうろたえ方が面白いお話です。宇野亜喜良さんの味付けも素敵です。でも、お姫様は上を行っていました。2022/05/30
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
『たくさんのおつきさま』 https://bookmeter.com/books/447842 は読んでいましたが、宇野亜喜良さん絵のこちらがあったので。2021/09/19
しおり
10
病気になったレノア姫が王様にお月さまがほしいと頼み、魔法使いや数学者に断られる王様。さて、レノア姫の求めるお月さまとは…。子どもから見た月の定義が明らかになる様はなんとも鮮やか!有識者にも解決できないことが、子どもの発想力でいとも簡単に解決できるとは。大人はいつから現実に縛られるようになってしまうんでしょう。2014/08/15
IENEKO
4
蔵書を再読。今江祥智訳、宇野亜喜良絵。1989年ブックローン出版発行。大人の正しさや理屈なんて、やわらかな子どもの発想の前ではひれ伏すしかないんだなぁと感じる。2014/06/28
ちどり
1
病に臥したレノア姫の願いを叶えるために 月を手にしたいと無理を言う王様と家来たち。 機転のきく道化師と斜め上の答えを持つ姫。 宇野亜喜良氏の画が素敵。 あちこちいる猫も素敵。2023/08/31
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