内容説明
いじめで困ったり、地球の温暖化が叫ばれたり、またダイオキシンが問題になると、すぐちゃんとそれらを上手に取り入れた童話や絵本があらわれます。つまり現実の後追いをするということです。ほんとうの作品は、現実の問題の前を歩く、先取りしてこそ「新しい」といえるのです。こういう状況の中で、このグランプリ作品は、そういう問題を超えて楽しめる興味深い童話でしょう。第14回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
16
日本の病院なのに「ジャンボ!」とスワヒリ語で挨拶することから始まります。友樹のクラスにケニアから転校してきたピーター・オンバーレくんは、英語・日本語・スワヒリ語が話せて、「こんにちは=ジャンボ!」と教えてくれます。人気者の彼はポレポレ(ゆっくり、のんびり)という言葉を使い流行らせます。そんな彼がある事件?でケガをして入院するのですが…。友だち関係も考えさせられる内容ですが、ポレポレという言葉が、大人にも良い影響を与えるような気がします。2021/01/26
多読多量連投が日課だった
2
確かに良い作品。2019/04/20
とりじまカラス
2
外国からやってきた男の子との、交流を描いた作品です。 ポレポレ=のんびりいこうという言葉が、作品内で見事に活かされています。 これも時系列が入れ替わっているのですが、演出としてちゃんと効果がありました。2018/12/29
とりじまカラス
1
ポレポレ(ゆっくり行こうよ)というタイトルがまずいいですね。 冒頭でいきなり病院から話が始まり、さらに飛び交うなぞの外国語に面食らいます。 メインの話では、異国からやってきた少年が起こすさまざまな変化が描かれていました。 この異国の少年が実に親しみやすいキャラで、とても印象に残ります。 この現代日本、急かせかしている人がいたら『ポレポレで行こう』と声をかけたいですね。2020/11/22
あじさい
1
小学校の高学年の女の子が『私…この いずみって子や…』と言っていたのを思い出します。 スワヒリ語…いいかも♪2009/01/23