内容説明
雪のドレス、つららのさがる部屋、凍る湖、それは美しい夢の世界。大地も熱をおび、からからに乾いた、いちばん暑い季節のことでした。アンナは、具合がよくありません。お母さんは、庭に面した部屋にベッドを用意し、お父さんは、そおっとアンナを寝かせてくれました。「いまに、すずしい風がアンナをみつけて、吹いてくれるからね」と、お父さんはいいました。でも、すずしい風は吹きませんでした。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
市太郎
54
読友さんの感想に惹かれて。父親の話でもあるので。この父はそうですね・・・何がしたかったのだろう(笑)というか、このお話自体、ちょっと不思議な感じがします。僕は父性は子を育てるにあたって押付け過ぎるのは良くないと思っている方でして。父親は不要でないかと時々思ったりもします。でも遊び友達にはなるけどね。遊べる時には思いっきり。「う〇ち」という言葉をいかに効果的に使うかが最近の悩みです(笑)絵本に戻りますが、やっぱり父は娘には弱いな、ニヤリ。絵がとにかく美しくお気に入りです。僕も娘の為にお話を語ろうと思います。2014/12/21
yn1951jp
26
アンジェラ・バレットの描く「氷の宮殿」の圧倒的な美しさに感動しました。ぜひ次は「白雪姫 Snow-White」を読んでみたいと思います。2014/12/18
小夜風
23
【図書館】毎日あんまり暑いので涼を求めて手に取ったのですが、真夏のお話でした(笑)。アンナは暑くて具合がよくありません。お父さんが毎日寒い国のお話をしてくれるのですが、日に日に弱っていくアンナにハラハラしました。この絵本そのものが涼を求めるお話でした。氷の蔵というと天然の氷穴が思い浮かぶのですが、れんがで作られた人工の蔵なのですね。アンジェラ・バレットさんの絵が美しくて素敵でした♪2015/08/01
花林糖
16
表紙からは想像出来ないお話。アンジェラ・バレットの絵がとにかく素晴らしい絵本。表紙にもなっている絵・氷の世界の絵が特にお気に入り。お父さん少し意味不明。2016/02/11
ochatomo
11
イギリスの絵本 発熱で夢みる氷の世界 原題“The ice palace” 元本1994年 1997刊2020/02/03