内容説明
ダウン症の書家が歩き続けた被災地…日本。闇の中に光を見出す、無垢な魂の記録。カラー口絵ほか、多くの写真とエッセイで綴る“あの日”からの700日。
目次
第1章 東日本大震災祈りの旅(あの日、翔子は「助けに行く」といった;鎌倉・建長寺の席上揮毫に二万人来場;京都・建仁寺の書展でも「共に生きる」を展示 ほか)
第2章 被災地の人たちとの交流(福島県の子どもたちとのコラボレーションが実現;翔子のアドバイスで絵に変化が;子どもたちの発想の豊かさに感激 ほか)
第3章 翔子と私の旅は続く(娘がダウン症と知り、涙で過ごした日々;苦しみの最大の理由は「世間体」;事実を受け入れて書道教室をスタート ほか)
著者等紹介
金澤泰子[カナザワヤスコ]
1943年、東京生まれ。明治大学入学後、短歌を歌人の馬場あき子、書道を「学書院」の柳田泰雲に師事し、書の道を志す。85年に長女・翔子を出産。90年には東京・大田区の自宅で書道教室を開設、翔子をはじめ多くの生徒に書を教える。98年、「泰書會」の柳田泰山に師事する。雅号は「蘭凰」。2010年、NHK「こころの時代」に出演。テレビで母娘の半生が紹介されて以後、各局メディア・雑誌・新聞等で反響を呼ぶ。現在、翔子とともに日本各地を巡回
金澤翔子[カナザワショウコ]
1985年、東京生まれ。誕生後すぐにダウン症と診断される。5歳で母・泰子に書を習い、10歳で『般若心経』を書写する。雅号は「小蘭」。2005年、銀座書廊で初の個展を開き、ダウン症の天才書家として注目を集める。鎌倉建長寺、京都建仁寺、奈良東大寺など全国の寺院や展覧会場にて作品および席上揮毫を披露。2011年、東日本大震災にあたり「希望光」「共に生きる」をしたため、復興への祈りを被災地に届けた。翌年のNHK大河ドラマ『平清盛』題字を揮毫、放送開始から話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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