出版社内容情報
ウェンベリーにかかったら、どんなことでも心配のたね。さっきおやすみを言ったけど、パパとママは生きてるかしら。ぶらんこの鎖は切れないかしら。木が倒れてきたらどうしょう……。子どもの心の動きを巧みに描いた楽しい作品。
内容説明
ウェンベリーにかかったらどんなことでもしんぱいのたね。たいそうなことも、ちっぽけなことも、ちゅうくらいのことも。そんなウェンベリーがようちえんにいくことになって…。もし、あなたもしんぱいのたねをもっていたら、本書をひらいてね。
著者等紹介
ヘンクス,ケビン[ヘンクス,ケビン][Henkes,Kevin]
1960年アメリカのウィンスコンシン州生まれ。ウィスコンシン州立大学卒業。1981年に絵本作家としてデビュー。以来多くの人気作品を発表している。また、小説『夏の丘、石のことば』を発表するなど児童文学作家としても活躍中
石井睦美[イシイムツミ]
1957年神奈川県生まれ。『五月のはじめ、日曜日の朝』(岩崎書店)で第3回毎日新聞小さな童話大賞、新見南吉児童文学賞を受賞
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感想・レビュー
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lovemys
5
うちの弟くんも心配性だったので、こういうやりとり、分かるゎ〜。色々経験していけば、心配性もなおるのかな! 今では色々心配していた頃が懐かしいほど、予測不可能な動きをする弟くん。あの頃は可愛かったなと、この本を読んで思った(笑)2022/04/18
moco
1
【3歳7ヶ月】 心配なことたくさんあるけれど、またあしたって、いいな。 『しんぱい』と聞くと、「しんぱいしんぱいウェンベリー」と言っています。言葉の響きが好きみたい。2020/11/23
timeturner
1
おばあちゃんのTシャツの文字(Go with the flow)も訳せば面白いのに……2017/08/15
遠い日
0
「もし、~になったら」という気持ちは、ネガティヴ思考に違いないけれど、「現実」を頭のなかで動かしてみる力があるということは、幼稚園入園前の年齢の子どもにしたら、ある意味すごい。そんなウェンベリーが幼稚園に入園して、変わる。 「心配の共有」が可能になったから。しかも、共有された心配は、ふしぎなことに分割されて小さくなるということを知るのだ。自分の力でそれを知ったことが、彼女の力になる。小さな物語ではあるかもしれないが、こうやってこの子は、この子になってゆくのだと思うと、心強い気持ちになった。 2009/03/29