内容説明
現在の空手は、西洋的な身体操作を取り入れた、「居着いた死に体」である。しかし、本来の空手は武術的な「虚」「実」の動作を持っていた。本書は、沖縄に生まれ育ち、長老たちから現在は失われてしまった多くの教えを受けた著者が、本物の空手とは何か、武術の動きは何かについて、徹底的に解説するものである。
目次
第1章 「本物の突き」とは何か―究極の身体操作
第2章 「仮想の重心」とは何か―エネルギーを作る立ち方
第3章 「移動」とは何か―歩くことが武道だ
第4章 「形」とは何か―日本武道の究極
第5章 「変化」とは何か―武道としての形
第6章 「宇宙の摂理」とは何か―すべての真実
第7章 「無想会沖縄空手道」とは何か―人生を豊かにする空手
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハパナ
5
この本の読み方としてまず、考えるのではなく感じるんだと言っておきたい。著者は那覇市生まれの古武道育ち。渡米してフルコン空手も導入。米ユタ州ソルトレイクシティーにて自己流派の、無想流を創始されています。本文で”もうおわかりだろうが”と書いてあるのだが、非常に冷酷な一文だと思った。なぜなら殆どがよくわからなかったからです。とにかく難解でユニークだと思います。2017/07/18
ソナチネスナッチ
1
空手をやってないのに空手の本を読んでいると、「何目指してるの?」と聞かれる。でもシカトする。2010/05/21
やま
0
非常に興味深い内容。俺が習っているのは完全に本土の空手だけど、先生から習ったことの端々に本書と重なる部分があった。2016/11/19