内容説明
D・ハメットのいびつで危険なロマンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみふみ
13
大地主から逃げてきたキツい性格のヒロインを巡ってのいざこざという物語で、ハードボイルドの小品という印象しか持てませんでしたが、船戸氏の解説読んでコノテーションの深さに半分びっくり。一方、ロバート・B・パーカーが序文書いてますが、これは少なくとも序文に持ってくる文章じゃないですよね。お前はチャンドラー万歳だけやってりゃいいんだよというか、船戸氏も解説のなかでパーカーをクソみそにけなしてます。 2024/02/11
bapaksejahtera
5
アメリカ共産党は我が国より3年早く結成された。野坂参三が米国に暫く身を寄せていたのもその縁による。ハメットは1930年代からこの党と共に活動したらしい。本作品は短い上に場面転換も少なく単純なプロットでどう評価してよいか解らなかった。冒頭にあるRBパーカーの解説も役に立たぬ。しかし末尾の訳者船戸与一の解説でやや納得がいった。要はいびつな社会を形成しつつある新興アメリカ社会への作者なりの警告であるというのだ。一読者とすればハードボイルドとしては高い評価はつけようがないが。2021/01/03
悸村成一
0
読了23冊め。図書館本。ファンなら読んで損しない。「序文」(ロバート・B・パーカー)約14枚、本文約191枚、「訳者解説」約24枚。2022/02/02
光太郎
0
オモロ2021/04/15
4545
0
ハメットにこんな作品があったんだ。ハメットらしいと言うのかなぁ。コレはコレでありです。船戸与一の解説も良い。 装幀の写真が良いなと思ったら高木由利子という方でした。日本人が撮ったとは思わなかったな。2020/02/08