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ニーチェと女性たち―鞭を越えて

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  • サイズ B6判/ページ数 361p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784892194016
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C1010

内容説明

女嫌いニーチェ―にもかかわらずなぜニーチェのもとに殺到するのか。妹エリザベートとの愛憎、ルー・ザロメとの失恋の痛手、表現主義芸術家、女性解放運動フェミニストたちが共鳴するその思想。ニーチェが交流し、また影響を与えた40数名の女性。母性的な女性に惹かれ、女性を永遠に妊娠する目標を持つものとしたニーチェ。女性の性の喜びを強く肯定し、女性解放運動に「自由」への展望を与えたニーチェ。実際にニーチェと交流のあったものから、ニーチェの人を「自由」にする思想に共鳴した作家・美術家やフェミニストまで、ヴィルヘルム皇帝時代の家父長的な社会の女性たちを論じる、ニーチェ思想、芸術、フェミニズムを横断する一書。

目次

第1部(家族と友人たち;ニーチェと永遠に女性なるもの;ニーチェと「新しい(めざめた)女性」)
第2部(創造的な女性たちに与えたニーチェの影響;ニーチェと女性フェミニストたち)

著者等紹介

ディース,キャロル[ディース,キャロル] [Diethe,Carol]
1943年生まれ。専門はヨーロッパのフェミニズムとニーチェ思想。1973‐97年ロンドンのミドルセックス大学で教鞭を執る。1989年『フリードリヒ・ニーチェ協会』共同設立者

眞田収一郎[サナダシュウイチロウ]
昭和15年東京都に生まれる。慶應義塾大学文学部卒(哲学専攻)。主に九州大学と日本大学で教鞭を執る。現在、ニーチェを中心にした翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ころりん

0
ニーチェの女性観は、今から見ると、女性蔑視としか思えないけれど、当時は、女性たちにとって、解放という肯定的な面が大きく、熱狂的に受け入れる人も多かった、ということ? 背景にある西洋社会の男性中心社会があまりにも傲慢で、申し訳なくなります。 聖書も、男女の性差を秩序論として述べているのに、男性中心的に歪曲したり、乱用したりしてきたのも事実(今でも、ね)。 その辺りも、教会が汚名返上しなくちゃいけないんだろうなぁ~とも思う。 しかし、批判が憎しみになり、狂気になり、最後はホントに精神を病んでしまったニーチェ。2015/11/14

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