内容説明
北米社会史・女性史を大きく変えた古典的名著。北米(カナダとアメリカ)西部の毛皮交易社会におけるインディアン、メイティ(混血)、白人の女性の関与を描き、彼女たちが果たした役割と社会が変容する過程を解き明かす。200余年にわたる毛皮交易社会を舞台にした人々の姿は、「物語」の魅力にあふれる。
目次
第1章 白人到来
第2章 現地の慣習
第3章 わが社の優等社員
第4章 仲介者としての女たち
第5章 現地の娘たち
第6章 私の唯一の慰め
第7章 完全にイギリス式のマナー
第8章 愛らしく優しい異邦人
第9章 「血」の問題
第10章 われらの失いし世界
著者等紹介
ヴァン・カーク,シルヴィア[ヴァンカーク,シルヴィア] [Van Kirk,Sylvia]
ロンドン大学で博士号を取得(1975年)。専門は北米先住民史、カナダ西部史、女性史。トロント大学名誉教授
木村和男[キムラカズオ]
1947年北海道小樽市生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程中退、東北大学文学部助手、秋田大学教育学部助教授を経て、筑波大学大学院歴史・人類学専攻教授(2007年の逝去まで)。専門はカナダ史、イギリス帝国史。博士(文学)
田中俊弘[タナカトシヒロ]
1967年千葉県柏市生まれ。筑波大学大学院歴史・人類学研究科単位取得退学(同大学院修士課程地域研究研究科と博士前・後期課程歴史・人類学研究科で木村に師事する)。麗澤大学外国語学部教授、日本カナダ学会理事(副会長)。専門はカナダ研究(歴史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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