内容説明
誰が正倉院の宝物を持ち出したのか?天平時代以来、熱いヴェールに閉ざされてきた「正倉院」、そして、知られざる美術品「撥鏤尺」(天皇のもとに厳重に管理されてきた「基準原器」)の歴史と謎に迫る、渾身のライフワーク。正倉院で何が行われていたのか。新たな発見に満ちた極上の歴史ミステリー。
目次
『東大寺献物帳』の謎
撥鏤尺とは何か
十二枚の撥鏤尺プラスアルファ
唐代以降の尺度の変化
謎にみちた撥鏤尺の増減
撥鏤尺の長さの秘密
鎌倉時代に入った大量の象牙尺
撥鏤尺の消失
東京国立博物館にて
消失した撥鏤尺の拓本
突如出現した撥鏤尺
蜷川式胤という人物
蜷川家売立目録に正倉院尺が…
NHKTV『歴史ドキュメント』第一回
亡失した撥鏤尺の出現
新たな撥鏤尺の衝撃的出現
著者等紹介
由水常雄[ヨシミズツネオ]
1936年、徳島県に生まれる。早稲田大学大学院博士課程修了。1968年より1970年まで、チェコ(旧チェコスロバキア)政府招聘留学生としてプラハのカレル大学大学院に学ぶ。ガラス工芸史、東西美術交渉史専攻。いろいろな大学で教鞭をとった後、1981年、ガラス作家養成校・東京ガラス工芸研究所、能登島ガラス工房などを開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 和書
- 江戸枕絵の謎 河出文庫