内容説明
インド西南部にあるケーララ州は、南海の楽園、そして芸能の宝庫。有名なカタカリ舞踊劇をはじめ、美しい舞いや、おどろおどろしいシャーマン・プリーストの踊りなど多種多彩な芸能がみられる。祭りの場に臨み、多彩な芸能の中に現わされる記号を読み取ることにより、インドの心性を語る。斬新な明るいインドの文化論が、口語体で登場。
目次
第1章 序の舞い(華麗なるインド舞踊の世界;ケーララの練習問題)
第2章 カタカリ・マンダラ(ダシャ・アヴァターラ・アーッタムの系譜;天然痘の女神;元祖カタカリ;ケーララは生きた博物館)
第3章 カタカリ万華鏡(カタカリ違反;カタカリ一座;劇通のためのカタカリ;シュリー・ヴァッラバ寺院;その後のソーパーナムジャパン・ツアー’83)
第4章 チャーキアールは今、そして明日(伝説のチャーキアール;古典劇とインド映画;明日チャーキアルは…。)