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内容説明
全感覚没入体験型作戦級戦術シミュレーションゲーム“Walhalla”。そこは様々な種族が武器を手に取り戦う電子の戦場。そのリアルな感覚に誰もが夢中になる世界。ヒルドルクランに所属する谷田契斗はクラン戦で自軍が完全なる敗北を喫す中、唯一人敵陣帷幄を急襲し戦功を上げる。これまでも啼嗟の機転により戦果を上げてきた契人だったが、時にスタンドプレーとも思えるその行動はクランマスターであるガンツェルの反感を買い、以降のクラン戦で自身の部隊を酷使されてしまう。そんな中、契斗の前に電脳自衛隊が現れる。電脳自衛隊とは?そして、彼らが語る衝撃の事実とは―日本の未来をかけた電脳自衛隊と人工知能の戦いが始まる!
著者等紹介
柳内たくみ[ヤナイタクミ]
兼業作家。元自衛業者にして現自営業者。自衛隊募集相談員。デビュー作の「ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり」(アルファポリス)は2015年2016年にアニメ化した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
12
【試し読み】★☆☆☆☆リアルな戦場を体感できるVR戦略ゲームを舞台にした戦記モノ。ゲートの柳内たくみの新作だが、これはどこの購買層を狙った作品なのだろう。少々難解な単語に片端から括弧書きで説明がふってあるのは違和感があるし、その場でのみ通用する説明もあるのでかえって誤解を招きそう。若年層に向けているのならば、「ポイント」にまで説明をふっているのはちょっと読者を舐め過ぎていないかなと。内容的にも、勘を頼りに独断専行しかしない主人公、主人公を犠牲にトップクランを目指すクランマスターなど、キャラの魅力に欠ける。2018/06/17
nawade
5
試し読み感想。ゲートの作者の新シリーズですが、なかなかストレスの溜まる展開が続いていて、ようやく転機が訪れたところで終わっちゃいました。もう主人公の周囲の人間が酷すぎて、なんで楽しむためにゲームをしているはずなのに、ここまで追い詰められなくちゃいけないんだよ!?って感じですね。あらすじを見るとこの後、電脳自衛隊が登場するようですが、また自衛隊?この溜まりに溜まったストレスを覆すようなカタルシスを味わえるのだろうか?戦況の図示化はわかりやすくて良かった。2018/06/27
niz001
3
初ブレイブ文庫。勘ってのは扱いがなぁ。ガンツェルが相応の分け前与えてたらヒルドルクラン最強ちゃうのん?2018/08/07
ミヤザワ
3
前半で鬱屈したものが後半で爆発的に発散される爽快感に近いおもしろさがありました。高校生男子のガキっぽさと、自衛官の理詰めで冷静な判断をあわせることで、戦術のおもしろさを存分に引き出している。「勘」のみでMMORPGを戦い抜き、戦果を残してきた主人公が、自衛隊の戦略・戦術エリートとともに人類をおびやかす存在と戦う話。「戦局眼」という天性の才能を用いて経験や熟練によらない部分による戦いが描かれる。後半で、主人公が勘をなんとか言葉で説明しようとがんばっているところに成長を感じる。今後の戦いにも期待したいです。2018/06/29
osiripenpen0
2
戦術を駆使しての戦場の駆け引きとか好きならかなり面白い。人間ドラマが無くても銀英伝の戦闘シーンだけ抜き出したような話でも楽しめる人向け。SF設定だけで別に転生したわけでも抜けられないゲームに放り込まれたわけでもなくバーチャルで戦場体験できるだけのシミュレーションゲームでゲームするだけ。戦争ものって人が死ななくても腕がちぎれなくても戦術にスポットがあたると面白いのね。純文学のように最後にテーマ?みたいのでまとまって終わり?あっさりで消化不良。もっと戦場の駆け引き見たいんだが続刊出ないかこれは。2022/10/17