ルポルタージュ叢書<br> 差別者のボクに捧げる

ルポルタージュ叢書
差別者のボクに捧げる

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  • サイズ B6判/ページ数 290p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784891880347
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

山口透析鉄

29
この方の本、学生時代に読みました。 ハンセン病に関連する一連の問題、治療可能になっても日本では長く残っていましたし、その辺の諸問題は鎌田慧氏の著書などにも出てきているので知ってはおりましたが、想像以上にひどい実態、かなりきっちり書かれていて、色々と考えることばかりの本でした。 再読はしていませんが、機会があれば、著者の他の本も読みたいです。多くの人に読んで欲しい本ですが、朝日新聞社からは出版されていないです。

gtn

21
ライ病患者への偏見を助長した人物として、救癩の父と崇められた国立長島愛生園初代園長の存在を知る。彼は、この病の遺伝性及び伝染力が非常に高いとの誤解のもと、患者の完全隔離、収容所から逃れた者への罰則、優生手術の推奨等を声高に訴えた。同病撲滅に長年尽力したとして、文化勲章まで授かった同氏。生殺与奪の権さえも有する人権侵害は、悪気ない執念によって行われることが分かる。2020/10/03

Schuhschnabel

3
1977年、朝日新聞香川版に連載された記事をまとめた本。らい予防法廃止の議論が本格化する以前に第三者によって書かれたものの中で国の政策に対して批判的な視点を有する数少ない著作ではないかと思う。全患協(現全療協)視点から見ると、大島青松園・長島愛生園・邑久光明園の自治会は保守的と映るし、実際そのような側面はあるが、それは入所前に受けた差別の激しさを反映しているのではないか。四国遍路をするハンセン病者の記憶が残る地でこの原稿を発表してどのような反応があったのか気になる。2021/10/28

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