内容説明
薫り立つ文体とエスプリ、グロテスクなまでの人間模様…いま、もっとも再評価が求められている英国の作家、ミューリエル・スパーク。有無を言わせない圧倒的な叙述によってエスカレートする、愛、諧謔、そして暴力。比類ない魅力を放つその文学を概観する、必携の作家論/作品論。
目次
ミューリエル・スパークの世界
虚構と真実
死の警告
独り身の群像
己れを神に
悪のエージェント
アイデンティティを求めて
引き裂かれた自己
負の世界
冥界からの訪問者
金、瞞着、陰謀
的はずれの復讐
ヨブの心
著者等紹介
大社淑子[オオコソヨシコ]
1931年、福岡県に生まれる。早稲田大学名誉教授。専攻は、近現代の英米文学、比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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