フィクションのエル・ドラード<br> 場所

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フィクションのエル・ドラード
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  • サイズ B6判/高さ 20cm
  • 商品コード 9784891769635
  • NDC分類 963
  • Cコード C0397

出版社内容情報

目が覚めると、そこは見知らぬ場所だった……
見ず知らずの部屋で目覚めた男は、そこから脱出しようと試みるも、ドアの先にはまた見知らぬ部屋があるばかり。食事もあり、ベットもあり、ときに言葉の通じない人間とも出逢う迷宮のような《場所》を彷徨するうちに、男は悪夢のような数々の場面に立ち会ってゆく……
「集合的無意識」に触発された夢幻的な世界を描き、カルト的な人気を誇るウルグアイの異才レブレーロの代表作。

マリオ・レブレーロ[マリオ レブレーロ]
著・文・その他/翻訳

内容説明

目が覚めると、そこは見知らぬ場所だった…見ず知らずの部屋で目覚めた男は、そこから脱出しようと試みるも、ドアの先にはまた見知らぬ部屋があるばかり。食事もあり、ベットもあり、ときに言葉の通じない人間とも出逢う迷宮のような“場所”を彷徨するうちに、男は悪夢のような数々の場面に立ち会ってゆく…「集合的無意識」に触発された夢幻的な世界を描き、カルト的な人気を誇るウルグアイの異才レブレーロの代表作。

著者等紹介

レブレーロ,マリオ[レブレーロ,マリオ] [Levrero,Mario]
1940年、ウルグアイのモンテビデオに生まれる。本名は、ホルヘ・マリオ・バルロッタ・レブレーロ。60年代後半からマイナーな文芸雑誌を中心に執筆活動を開始。後に「意図せぬ三部作」と呼ばれる中編三作『都市』(1970)、『パリ』(1980)、『場所』(1982)で注目される。69年にアルゼンチンのロサリオ、72年にフランスのボルドーに数カ月滞在したほか、85年から88年までブエノスアイレスを拠点に、創作のほか、写真、雑誌編集、シナリオの執筆、クロスワードパズルの制作など、多彩な分野で異彩を放った。2004年、モンテビデオで没する

寺尾隆吉[テラオリュウキチ]
1971年、愛知県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。現在、フェリス女学院大学国際交流学部教授。専攻、現代ラテンアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

50
目覚めるとそこは見も知らぬ部屋、閉じ込められた場所からの脱出を試みるというのは不条理劇でよくあるシチュエーションだが、本作はそういった通り一遍のサスペンスではなく何となく全編夢の中を彷徨しているような印象を受ける。それは出口を求めて行動する部分や建物内部で出会う奇怪な人々だけではなく、第二部の共同生活や第三部にも共通しているような。特に第三部での謝肉祭的狂騒は悪夢が行き詰っての破綻を思わされるし。カフカが引き合いに出されてるけど、ああいう不条理そのものではなく霧を通して世界を見ているようなイメージだった。2017/06/10

あたびー

44
目覚めると見知らぬ部屋にいて、ドアを開けると似たような部屋があり、またドアを開けると…こうした状況が無性に好きだ。ネタバレになるので多くを語れないが、その後主人公は自宅へ戻ろうと彷徨し、最終的には戻れはするのだが…場所の異常さだけではなく、主人公の行動にも「なんで?」感が常に付きまとう。こうした作品を読む時に、「アレはアレの戯画化である」とか「象徴である」といった読み方は好きでは無い。あるがままに受け止めてゾミゾミしたまま本を閉じる。そうした体験を存分に味わうのが良い。1940生まれウルグアイ人。2023/02/01

かもめ通信

25
ある日目覚めると、彼は暗闇の中にいた。そこは自分の寝室ではなく、見知らぬ部屋でマットレスも毛布もないフローリングの上に外出用のコートを着たまま寝ていたのだ。手探りで部屋をさぐり、ドアノブを見つけてありったけの勇気を振り絞ってドアを開けてみると、そこにもまた同じような真っ暗な部屋があり、さらにまた手探りで探り出した次のドアを開けると、ドアの先にはまた見知らぬ部屋があるばかりだった。ウルグアイの作家が描くのはいわゆる“不条理”ものだが、難解なことはなく読みやすくさえある。面白かった。2018/01/22

かわうそ

22
映画「CUBE」のような導入部からはじまる主人公の探索はエンタテイメント的要素が強く、不条理な作品とはいえさほど難解ではない。結末は落としどころに困ったようにも感じられたけれど全体的には楽しく読めたし、三部作の残り2作も翻訳を期待しております。2017/06/22

のりまき

16
面白かった。突然真っ暗な部屋に放りこまれる。手探りでドアを見つけて開けるが次もまた真っ暗な部屋、入り口のドアは一度閉まれば二度と開かないので一方にしか進めない。ひたすら開けて部屋を渡って行く。やっと明るい部屋にたどり着き、人に出会ったと喜んだもの束の間、必死に困窮を訴えても言葉も気持ちも通じない。隣には一人用の明るい部屋が。観察している誰かが存在しているようだが、明かされない。なぜ?は解明されることない。が、ラストの一章、そんなことはどうでもよくなる。『私にとって、私が余所者なのだ。』それで腑に落ちる。2021/08/18

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