目次
第1部 内在性の諸体制(自筆的体制;唯一的オブジェ;多数的オブジェ;パフォーマンス ほか)
第2部 超越性の諸様態(複数的内在性;部分的顕現;複数的作品)
著者等紹介
ジュネット,ジェラール[ジュネット,ジェラール][Genette,G´erard]
1930年、パリに生まれる。エコール・ノルマル出身。パリの国立社会科学高等研究院にて長く詩学を講じた(1994年退官)。イェール大学客員教授でもあった。ツヴェタン・トドロフらと詩学の専門誌『ポエティック』を創刊し(1970年)、編集委員をつとめる。文学と美学に関わる広い分野(文彩研究、詩的言語の歴史的研究、物語論、テクスト論、一般美学など)において、独自の理論構築をおこなう
和泉涼一[イズミリョウイチ]
1954年、東京に生まれる。東京教育大学卒業後、筑波大学大学院博士課程修了。現在、茨城キリスト教大学教授。専攻、フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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む
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芸術の作品の第1部。作品の存在論的分類=内在性は1)自筆的体制(唯一の物質オブジェ:絵画、彫刻…)2)他筆的体制(観念的なオブジェに存し多数の形で顕現する:文学、音楽…)。他筆の顕現は2.1)制作(演奏、語り…)と、2.2)表記(スクリプト:テクストや楽譜…)。超越性はその内在性の複数性・欠落性みたいなものを扱う。1)複数の内在性(生成の各段階の原稿、アダプテーション…)、2)部分的顕現、3)唯一の作品の複数性=文脈による意味の変化など。超越性の考察はグッドマンに対する批判性込み。2部の美的機能は未邦訳。2023/01/10