内容説明
有明海に面し、肥沃な佐賀平野を抱える『葉隠』の里。猫化け騒動や、「死ぬ事」を基本とした独自の士道論、長崎御番役を通じた海外接触など、国内政治と国際的視角から、維新期に雄藩として台頭したその役割を検証する。
目次
序章 佐賀の風土と歴史
第1 肥前における大名領国の成立過程
第2 竜造寺佐賀藩より鍋島佐賀藩へ
第3 佐賀藩中期の政治と社会
第4 藩政改革の展開
第5 インパクトと財政危機の進行
第6 幕末の藩政改革
第7 幕末佐賀藩の政治思想と動向
第8 明治維新と佐賀藩
著者等紹介
藤野保[フジノタモツ]
1927年長崎県に生まれる。1959年東京教育大学大学院博士課程修了。九州大学教授、中央大学教授を歴任。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ryuji Saito
0
2016年161冊目 2016/11/28
とーこ
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webのマンガがものすごくおもしろかったので、史実を知りたくて読みました。歴史も古文も苦手な私には手に負えませんでした。でも、藩の財政改革が、先人の意思を引き継ぎ、試行錯誤を重ね、それが教育、技術、軍事に広がり、名君の元で一気に開花していく様は、さながらプロジェクトXのようでした。佐賀藩は雄藩だ、と確信しました。御一新のとき。果たして佐賀藩はいいように使われたのか?それとも自らを高く売ることに成功したのか?そんな疑問が湧きました。2015/09/01
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