内容説明
“子どもたち”と“教育”の現状を鋭く、ときにユーモラスに表現した美術作品をよみとき、学校・教育・社会のあるべき姿をさぐる。
目次
第1章 思い出やつながりの場としての教育空間(浅田政志“通学路三重県”/“浅田家学校の先生”;倉重迅“Billy”;澤田知子“Scool Days”;鉢&田島征三“絵本と木の実の美術館”)
第2章 教室の中の無気力な子どもたち(石田徹也“囚人”/“めばえ”;藤阪新吾“よいこの学習”/“うわのそら”他)
第3章 子どもたちに落ちる世界の影(ジェームズ・ローゼンクイスト“成長計画”;タデウシュ・カントル“死の教室”;土門拳“筑豊のこどもたち”“弁当を持ってこない子”)
第4章 システムとしての教育、そのずらしと崩し(ピーター・ベラーズ“Par for the Course”;豊嶋康子“マークシート/Fill in the blank”他;島田寛昭“たのしいこくご 1上”)
第5章 教育とは「引き出すこと」(河口龍夫“関係‐教育・エドゥカティオ”;みかんぐみ“伊那市立伊那東小学校”/“横浜市立あかね台中学校”;山本高之“こどもパレード~ぼくらのこえ~”他)
著者等紹介
中川素子[ナカガワモトコ]
1942年、東京に生まれる。東京芸術大学大学院修士課程修了。現在、文教大学教授。専攻、造形美術論。主な著書には、『絵本はアート―ひらかれた絵本論をめざして』(教育出版センター、1991年、日本児童文学学会奨励賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。