出版社内容情報
「人権とは何か」のわかりやすい入門書。人権の意味や歴史、義務との関係、自由平等との違いといった人権の概念を知り、ジェンダーや子ども期の発見、国際条約や国内への影響、人権教育への検証や取り組みのヒントなどを学ぶ。
人権の意味/人権の歴史/人権に関する言葉/人権と義務の関係/人権の役割と対象/人権批判/普遍的人権と個別具体的人権/「ジェンダー」の発見/「子ども期」の発見/人権の国際化/人権条約が国内に与える影響/アジア的人権論の是非/人権救済制度/国際社会における人権教育/人権教育を検証する視点/市場経済と人権/市民社会が評価する人権のQ&Aおよびコラム
人権って、「思いやり」や「やさしさ」だけですか?
目次
人権の意味―そもそも「人権」とは何なのですか?
人権の歴史―人権はいつ、どこで、どのようにして生まれたのですか?
人権に関する言葉―「人権」「権利」「自由」「平等」は、どのような関係にあるのでしょうか?
人権と義務の関係―「義務を果たさない人に人権は認められない」というのは本当ですか?
人権の役割と対象―人権の役割は、国家から市民を守ることだけなのですか?
人権批判―人権を批判したり、否定したりする人はいないのですか?
「普遍的人権」と「個別具体的人権」―「すべての人」が人権をもっているなら、たとえば「女性の人権」や「部落問題」などをとりあげる必要はないのではないでしょうか?
「ジェンダー」の発見―「ジェンダー」という考え方は、私たちの人権観を大きく変えたといわれます。どのような変化だったのですか?
「子ども期」の発見―「子どもの人権」という考え方は、どのようにして生まれたのですか?
人権の国際化―国際人権条約とは何ですか?なぜ、人権を国際条約にしなければならないのですか?
人権条約が国内に与える影響―国際人権条約を批准すると国内の人権状況はどのように変わりますか?
「アジア的人権論」の是非―「アジアにはアジアの人権がある」という主張は、認められるでしょうか?
人権救済制度―もし人権が侵害されたときは、どのような救済が受けられるのですか?
国際社会における人権教育―国際社会における人権教育の成果と課題とは何でしょうか?
人権教育を検証する視点―日本でも人権教育が制度化された現在、どのような視点からモニターするべきでしょうか?
市場経済と人権―市場経済は人権の侵害者ですか?擁護者ですか?
市民社会が評価する人権―人権を実現するために、身近に取り組めることのヒントがあれば教えてください。
著者等紹介
阿久澤麻理子[アクザワマリコ]
1963年大阪生まれ。上智大学法学部国際関係法学科卒業後、曹洞宗ボランティア会(現(社)シャンティ国際ボランティア会)、(財)神奈川県国際交流協会勤務を経て、奈良教育大学大学院教育学研究科修了(教育学修士)、大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了(人間科学博士)。1998年より兵庫県立姫路工業大学(2004年に兵庫県立大学に改編)を経て、兵庫県立大学環境人間学部教員。専門は、人権教育・国際理解教育
金子匡良[カネコマサヨシ]
1969年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、法政大学大学院社会科学研究科修士課程修了、同博士課程修了(法学博士)。専攻は憲法、人権政策。法政大学・中央学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 毛利元就 人物文庫