内容説明
教養の証明?成金/権力の誇示?植民地主義の発露?近代の美術館の成立と現在を、“儀礼”と“権力”をキーワードとして検証し、その実像に肉薄する。欧米できわめて高い評価を得たスタンダード・ワーク、ついに刊行。
目次
第1章 儀礼としての美術館
第2章 王侯のギャラリーから美術館へ―ルーヴル美術館とロンドン・ナショナル・ギャラリー
第3章 公共空間と私的利害―ニューヨークとシカゴの美術館
第4章 永遠なるもの―寄贈者の記念館
第5章 近代美術館―男の世界
著者等紹介
ダンカン,キャロル[ダンカン,キャロル][Duncan,Carol]
アメリカ合衆国を中心に活躍する美術史家。美術館の歴史に関する研究では第一人者として知られ、長くニュージャージー州のラマポ・カレッジで美術史を講じ、現在は同カレッジ名誉教授
川口幸也[カワグチユキヤ]
1955年,、福井市に生まれる。東京大学大学院文学研究科修士課程修了。世田谷美術館学芸員を経て、国立民族学博物館准教授。専攻はアフリカの同時代美術、展示表象論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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