内容説明
「隠蔽することで新たな真実を獲得する」と語った作家、デ・フォレ。気鋭の研究者が、「書く/読む主体」という観点から、そのメタフィクショナルな小説に迫る、日本初のモノグラフ。
目次
序論(デ・フォレ研究の歩み;主な研究の紹介 ほか)
1 『乞食たち』(作者の視点;多重化―関係性を失った反復 ほか)
2 『おしゃべり』(分身;時間 ほか)
3 『子供部屋』(『森の中の病人』;“ある歌手の偉大な瞬間” ほか)
結論(これまでのまとめ;読書における“マイナス手法” ほか)
あとがきに代えて(「何も言わないためにしゃべる」こと;植民地問題へのコミット ほか)
著者等紹介
佐藤典子[サトウノリコ]
1970年生まれ。九州大学文学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、九州大学非常勤講師。専攻、フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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