内容説明
古い家柄の貴族の子として生まれながら、父に呪われて海辺の小屋に暮らす少年エティエンヌ。母のたおやかな愛と自然の神秘に育まれたこの繊細な魂は、しかし、封建制度と戦乱の時代に翻弄されてゆく(「呪われた子」)。厖大な人物を織り込んだ大作の根底をなすともいえる、神秘に彩られた人生を描いた短編集。表題作のほか、「サラジーヌ」「神と和解したメルモス」など計8篇を収録。バルザックにおける「哲学的研究」の妙味。
著者等紹介
私市保彦[キサイチヤスヒコ]
東京に生まれる。東京大学仏文科卒業、東京大学大学院比較文化比較文学専攻修士課程修了。武蔵大学名誉教授
加藤尚宏[カトウナオヒロ]
1935年、東京に生まれる。早稲田大学仏文科卒業、同大学大学院博士課程修了。早稲田大学大学院名誉教授
芳川泰久[ヨシカワヤスヒサ]
1951年、埼玉県に生まれる。早稲田大学第一文学部仏文専修卒業、同大学大学院後期博士課程修了。早稲田大学文学学術院教授。専攻、フランス文学
澤田肇[サワダハジメ]
北海道に生まれる。上智大学文学部仏文学科卒業、パリ第三新ソルボンヌ大学大学院博士課程修了(文学博士)。上智大学文学部教授。専攻、仏文学
片桐祐[カタギリユウ]
1951年、新潟県に生まれる。早稲田大学法学部卒業、青山学院大学フランス文学研究科博士課程中退。青山学院大学他非常勤講師。専攻、十九世紀ロマン派
奥田恭士[オクダヤスシ]
1954年、長崎県に生まれる。東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業、青山学院大学文学研究科博士課程単位取得退学。兵庫県立大学環境人間学部教授。専攻、十九世紀フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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