バルザック幻想・怪奇小説選集<br> 呪われた子 他

個数:

バルザック幻想・怪奇小説選集
呪われた子 他

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ B6判/ページ数 446p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784891766382
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

古い家柄の貴族の子として生まれながら、父に呪われて海辺の小屋に暮らす少年エティエンヌ。母のたおやかな愛と自然の神秘に育まれたこの繊細な魂は、しかし、封建制度と戦乱の時代に翻弄されてゆく(「呪われた子」)。厖大な人物を織り込んだ大作の根底をなすともいえる、神秘に彩られた人生を描いた短編集。表題作のほか、「サラジーヌ」「神と和解したメルモス」など計8篇を収録。バルザックにおける「哲学的研究」の妙味。

著者等紹介

私市保彦[キサイチヤスヒコ]
東京に生まれる。東京大学仏文科卒業、東京大学大学院比較文化比較文学専攻修士課程修了。武蔵大学名誉教授

加藤尚宏[カトウナオヒロ]
1935年、東京に生まれる。早稲田大学仏文科卒業、同大学大学院博士課程修了。早稲田大学大学院名誉教授

芳川泰久[ヨシカワヤスヒサ]
1951年、埼玉県に生まれる。早稲田大学第一文学部仏文専修卒業、同大学大学院後期博士課程修了。早稲田大学文学学術院教授。専攻、フランス文学

澤田肇[サワダハジメ]
北海道に生まれる。上智大学文学部仏文学科卒業、パリ第三新ソルボンヌ大学大学院博士課程修了(文学博士)。上智大学文学部教授。専攻、仏文学

片桐祐[カタギリユウ]
1951年、新潟県に生まれる。早稲田大学法学部卒業、青山学院大学フランス文学研究科博士課程中退。青山学院大学他非常勤講師。専攻、十九世紀ロマン派

奥田恭士[オクダヤスシ]
1954年、長崎県に生まれる。東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業、青山学院大学文学研究科博士課程単位取得退学。兵庫県立大学環境人間学部教授。専攻、十九世紀フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

128
バルザックの神や宗教に関する考えが見えてくる小品集 『サラジーヌ』イタリアでは歌い手の声を作るために何をしていたか。愛でる者を囲うためには何でもありの枢機卿。美しきサラジーヌよ…。『不老長寿の薬』地獄に堕ちるかい、ドン・ジュアン。自分のして欲しいとおりに頼むのは無理だよ。頼むことが正しくないことなのだから。『フランドルのキリスト』心が正しく信念のある人は静かだ。信心を持つ人は強くあれる。正しく信心を持てるような教会が必要なのである『神と和解したメルモス』そろそろ人の魂がちゃんと欲しいと悪魔が言ったようだ2018/03/27

NAO

57
当時流行っていたゴシックホラーを意識したような怪奇的な話8編を収めた短編集。『神と和解したメルモス』は『放浪者メルモス』のパロディだし、『呪われた子』は『オトラント城奇譚』とかなり類似した設定。『不老長寿の薬』はバルザックのオリジナルだが、その舞台背景とか、背徳的な雰囲気とか不気味さが、パロディの2作品よりもはるかにゴシックホラーっぽくて不気味だ。『続女性研究』のビアンションの話も、女性のエゴむき出しのなかなか怖い話だった。2018/05/31

H2A

12
短編というより歯ごたえある個性的な中編集。読むのに非常に骨が折れた。幻想・怪奇要素も多いけれど、バルザックの異様な描出力は健在で、現実とも夢想ともちがう超リアルな世界が現出。失敗作らしきものも含めて、どの作品もそれぞれ強烈。短いが『エル・ヴェルドゥゴ』の非情さはメリメの『マテオ・ファルコーネ』に似た衝撃。『不老不死の霊薬』の最後のように脳を噛みつかれたような気分になるものばかり。2011/07/02

ピンガペンギン

9
このシリーズで一番厚く読み応えたっぷり。(字も小さめ)バルザックは「人間喜劇」を3つに分類していて、うちの哲学的研究に入った小説が多い。読み始めるとバルザック独特のすごい描写力で脳内に情景が浮かんでくる。「不老長寿の薬」はお金、なかでも財産相続の問題が主題の一つで幻想的雰囲気だが多くの現代人にも訴える内容だと思った。(解説では「父親殺し」が主題とされている。)「フランドルのキリスト」はバルザックが社会的建前ではカトリックであるが、心中は神秘思想に傾注していた(母親がそうだった)ことを示していて→2022/10/22

Avis

3
岩波文庫の『サラジーヌ』を読んだので、こちらに入っているのを読み直したくて出してきたら、ほかのも読んでしまった。「砂漠の情熱」はバルザックの短篇の中でも特に好きな一篇。2012/09/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/298886
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品