内容説明
公開と同時に大きな反響をよび、人権擁護団体による上映禁止運動まで引き起こした映画草創期の傑作、グリフィス監督作品『国民の創生』の原作ともなった幻の長篇。南北戦争後の混乱を極めた南部再建期にその姿を現した白装束の秘密結社、クー・クラックス・クランの全貌を活写する歴史ロマンス。本邦初訳。
著者等紹介
奥田暁代[オクダアキヨ]
1966年、香港に生まれる。慶應義塾大学文学部卒業後、同大学大学院文学研究科修士課程、ノースカロライナ大学チャペル・ヒル校大学院英文科博士課程修了。慶應義塾大学助教授。専攻、アメリカ文学、アメリカ研究
高橋あき子[タカハシアキコ]
1972年、東京に生まれる。慶應義塾大学文学部卒業。専攻、英米文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けよ
1
あからさま過ぎる人種差別に頭が混乱する。妙に美化されたリンカーンが「下等人種」などと言って悪役の平等論者をやりこめる辺りの、地の文の描写と発言の捻れが引き起こす違和感。「黒い疫病神さえいなければ南部は楽園」の一言に作者の思いは集約されているが、それを北部人に言わせるところがまた願望充足的。「南部女を凌辱する黒人に正義の鉄槌を下す俺!」みたいな妄想を毎晩してたんだろなーという感じの脂ぎった精力的な作品だ。小説としては表現は陳腐、思想は単純、恋愛はハーレクイン未満、人物は作者の主張を垂れ流す人形。総じてダメ。2011/04/24
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