内容説明
「エヴァという憑き物」を、いまこそ解き放て!キャラ、ドラマ、映像論、精神分析・心理学、フェミニズム批評…そして総括。98年春、『新世紀エヴァンゲリオン』劇場版再公開を前に、5つの対論で多方面から迫る、作品・現象論。
目次
序章 エヴァ 福音の彼方へ
願!庵野秀明ハリウッド行き!―キャラとドラマのリアリティ(大原まり子)
アンビヴァレントなプロパガンダ―『エヴァンゲリオン』の映像と演出技法(水民潤子;松代守弘)
可能世界、固有性、癒しの行く末―完結編をめぐる「心理分析」(斎藤環)
揺籃期オタクの「エヴァン・ポップ」対談―あるいは『聖母エヴァンゲリオン』サブ・テキスト(小谷真理)
終われない人たちへ…―「エヴァ現象」始末記(唐沢俊一)
終章 首のない孤独
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいとや
1
シン・エヴァンゲリオンまで終わった後だからこそ奇妙な価値がある一冊。ホスト役の永瀬唯(専門学校時代の講師!)が各分野に跨る対談相手と「あの時代」の真っ只中を語り合う、という趣向は「今だからこそ」面白く興味深い。「エヴァという祭の循環」を忌避する斎藤環や、オタクの狂騒への批判、といういつもの芸風の唐沢俊一がまだまだ熱を帯びている語り口など、見所が多いが矢張り一番痛快だったのは劈頭のキャラ達を切って捨てまくる大原まり子に尽きる。リブートからのシン・エヴァンゲリオンを彼女は観ただろうか?2025/02/10
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