感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
毒モナカジャンボ
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プランという形で「知覚の降り立つ場」、「イメージの降り立つ場」、「建築の降り立つ場」など、直球では???となる概念が視覚的に説明されていてかなり助かった。2021/03/05
roughfractus02
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建築的実験とは、「アウシュヴィッツ-広島以後」核の世界が教え込む死の前の平等の中で生きる人間の時空を変えることだ。荒川+ギンズは縦横に細切れにされた位相が身体に巻き付くような多数のCG図版によって、環境と自己が相互触発する新たな時空を提案する。70年代には多くの記号が散らばり、80年代には線形空間を表す「→」印で埋めつくされていたカンバスが、足場をさらに傾斜させて歪め、脳を保護するために直立した人間の体をよじらせるコンピュータ画像となる。変えねばならないのは、平面でできた脳内空間が作る終点としての死だ。2017/02/11