叢書言語の政治<br> 国家に抗する社会―政治人類学研究

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国家に抗する社会―政治人類学研究

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  • サイズ A5判/ページ数 328p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784891762063
  • NDC分類 316.8
  • Cコード C0010

内容説明

信仰なき、法なき、王なき社会。余剰なき、市場経済なき、国家なき社会。西欧によって、未成熟な社会として、前=歴史的社会として、あるいは《冷たい社会》として定義されつづけた未開社会像のコペルニクス的転回。

目次

第1章 コペルニクスと野蛮人
第2章 交換と権力/インディアン首長制の哲学
第3章 独立と外婚
第4章アメリカ・インディアン人口論のために
第5章 弓と篭
第6章 インディアンの笑いを誘うもの
第7章 言葉の義務
第8章 密林の予言者
第9章 多なき一をめぐって
第10章 未開社会における拷問
第11章 国家に抗する社会

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

34

18
狩猟採集社会から農耕社会へ、農耕社会から国家へという単線的な進歩史観を排して、政治的なもの純粋な展開の場として「未開社会」を捉え返すと、次のことが見えてくる。すなわち、文化人類学が記録する狩猟採集民の社会形態は、国家や個人による権力の強制を回避するべく巧妙にデザインされているように見えるということである。これが本書の根本的な発想だが、これが正しいとすると、残される問いもある。国家はどのように、またどのような社会から創発したのか。社会の(デザインされた)志向性は、どのようなモデルのもとでなら考えられるのか。2018/05/16

しゅん

13
南アフリカ原住民の調査に基づく論文集。外婚制や人口論についての論文など、異なるテーマを含む本論は、「権力なき共同体は可能か」という問いを巡っている。語りの権力と武力の権力が切り離されてる「野蛮人」の思想において、「一」としての世界は「悪」とされる。「一」の集中権力を拒む共同体は、未発達の(いずれ「国家」を形成する)社会ではなく、代表権力を避け続ける「国家に抗する社会」なのだ。なんでもやろうとして何度も死ぬジャガーや孫娘を襲うシャーマンの民話は、欲望を回避する術としての物語として響く。2023/01/04

roughfractus02

12
未開社会を平和な「冷たい社会」としたレヴィ=ストロースの見解に対し、北米先住民の調査した著者は、彼らが戦いながらその拡大を抑制して国家を拒否したと捉えた。本書は、北米原住民の首長(シェフ)が王にならないようなバランスをとる社会システムとして2点から考察する。まず権力と言葉の関係では、首長が行う長長舌は言葉を暴力から引き離すものとし、次に権力と交換の関係では、首長に交換不能な自然の贈与の役割を担わせる、と。国家を暴力装置と想定する著者だが、国家を作る権力と暴力が言葉の内にあるのでは?と問う終盤が興味深い。2024/02/05

レガスピ

3
「主人への負債が権力の源泉となる」という指摘はグレーバーの仕事に大部分受け継がれているのではないか2021/09/15

生きることが苦手なフレンズ

3
色々と思うところはあった気がするけれど、覚えてないです・・・。大阪に向かう夜行バスに乗りながら読んでたから、ああ、所得だけみたら同じくらいの人びとでも、この社会と「国家に抗する社会」では全然違うんだなあ、と思ったことだけ覚えてます。2013/08/06

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