内容説明
下がる一方の農産物価格、増え続ける離農者、後継者不足、そして輸入農産物…。日本農業はいま存亡の危機に立つ。しかし、長野県八千穂村の“百姓”横森正樹氏は、「農業は儲かるし将来性もある」と言い切る。その哲学と実践の全容を公開する。
目次
野菜づくりは土づくり
循環型の農業に戻そう
祖父に教えられた農のこころ
アメリカで知った農業経営
道草くって、ようやく農業へ
第二の農業のスタート
炭と木酢との出合い
「がんこ村」の生産者になる
足で学んだ経営手法
スーパーとの直接取引〔ほか〕
著者等紹介
横森正樹[ヨコモリマサキ]
昭和15年(1940年)長野県生まれ。昭和38年から40年までアメリカで農業研修。42年に結婚、電気部品家内工業を始めるが、農業への思いやみがたく、50年に専業農家となる。その後、常に「土づくり」を基本に先進的な農業を展開、60年前後には炭と木酢に出合う。国内外の研修生を多数受け入れるとともに、新規就農者の育成にも力を入れている。現在、長野県国際農友会幹事、(株)信州がんこ村代表取締役、八千穂村農業委員会長代理など、多数の役職も務めている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
7a
4
農業に関する知識はないが抵抗なく読めた。とにかく著者は農業を愛していて、家族のため数ある農家のため日本のためと、あらゆる努力を惜しまない。考え方は昭和の叩き上げ経営者のそれなのだが、勢いを以て革命しなければ日本のこの農業衰退は止められない。こういう人が第一次産業にも必要なのだ。生産者の枠を超えれば農家はビジネスマンになる。2017/01/06
teihen
1
農業の根幹は「土づくり」。根っこを持ってブレない人は成功してる。そして、未来を考えてる。本書のあとがきにも、著者が考える日本農業の問題点、解決への思いが書かれている。大切なのは、周囲をあてにするのではなく、自立すること。自立するためには、何が大切で、何をしなければいけないか、考える。考えて行動した結果、他人には「失敗」と映るような結果も、自分は「チャンス」と受け取る。ものごとは受け取り方次第。本書全体の内容は、もちろん農業が中心の内容だが、地方創世にもつながる話に感じた。勉強になる!!2017/07/12
だいぇ
0
土作り、好きな事をやる、経営感覚、ネッカリッチ木酢液木炭、農協の功罪、農林水産省、餅をキャベツでまいた朝食、がんこ村2014/05/13
Pihv
0
昭和30年代以前・以降の農業のちがいがわかる。「土地ころがし」で7000万円儲けたというのがすごい。ちゃんとデータをとること。あとがきに青山浩子さんの名前がでてくる。2012/03/02
あっつ
0
農業に取り組む中で、土作りに力を入れる。また、農協の変わらない体質に対して、問題提起を投げ自らが農協を通さずに流通させる道を作る。2000年初頭の本なので著者は現在80歳くらい。立ち上げたがんこ村を検索すると、別企業の参加に入っている模様。著書の中では息子への移譲、100億企業を目指すと書いてあるが、そこはうまくいかない部分もあったのだろうか。少し生きてきた時代背景が異なるため、現在の基準に当てはめると人材育成などはかなり危険な考えで違和感はある。もちろん時代が違うということだろう。2024/02/27
-
- 電子書籍
- わたしの中の他人【ハーレクインSP文庫…
-
- 電子書籍
- ミリモス・サーガー末弟王子の転生戦記【…
-
- 電子書籍
- DKの妄想恋愛【タテヨミ】#161 p…
-
- 電子書籍
- 1手ずつ解説する角換わり棒銀 マイナビ…