内容説明
「お前たちのためじゃない。俺の仕事のためだ」
「外国人の反乱か。いいな。確かに現状はそういう感じになりつつある」
日本の誇る情報機関(便宜上「イトウ家」と呼ばれる)、そこには使役される猟犬(スパイ)がいる。
「何事もないのが一番いい。そのためならどんなこともする」猟犬たち。
ある者は望んで、ある者は脅され、その身を機関に捧げている。
外国人にもかかわらず、不本意ながら猟犬となった男が休暇を取ったその日、日本のまどろみは崩壊した――。
関西国際空港に新宿駅、日本の主要都市で起きる爆弾テロに銃撃テロ。“外国人の反乱”に、男が動く。
猟犬は、どの旗に忠誠を誓うのか?
現代日本を舞台とした、スパイ小説の新潮流!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
関西国際空港に新宿駅、日本の主要都市で次々と起きる爆弾テロに銃撃テロ。凄惨な事件に発展していく中、外国人にもかかわらず不本意ながら猟犬となった男が奔走するシリーズ第二弾。休暇中に襲われたり相変わらず物騒な日常を送っていますが、人質を取られ文句を言いながらも矜持だけは失わない主人公が、何だかんだで道端で途方に暮れている少女を救ったり、何事もない日常を取り戻すためテロリストに立ち向かう姿がいいですね。それにしても日本も一歩間違えれば…とかいろいろ考えてしまいましたが、このエピソードは前巻の前日譚なんですかね?2019/07/17
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
31
『猟犬の國』続編。 ファンタジー入ったスパイもの。 今作はテロとの戦いなので、かなりハードアクションだし殺戮の嵐。 でも、ペルー人ながら日本の平和のために働く〈俺〉視点のゆるゆる具合が緩和してくれていますね。 シリア人少女との父娘のようなやり取りは、木内一裕さんの「元ヤクザ探偵・矢能さん」と栞ちゃんのように微笑ましい。 面白さの中に、日本の安全や外国人に対する姿勢を考えさせられます☆ 2019/07/18
緋莢
14
名前のない日本の情報機関(便宜上、イトウ家と呼ばれる)に所属するペルー人の〝俺”を 主人公としたシリーズ2冊目。あらすじに<日本の主要都市で起きる爆弾テロに銃撃テロ> 入り乱れる各国の諜報機関>とありますが、文章のせいか、そんな派手さはなく 淡々とした感じをうけました。前作の躓きが響き、今巻もダメでした。個人的に 全くあわない作品だったようです。2022/04/13
naji
13
前作と違い、都内で暴れまくり、おばさんのラスボス感は恐ろしかった。それにしても主人公の冷静すぎるレベルが異次元だな。2020/08/30
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3
ん、と。おばちゃんの目的は実現したのかな?文章がこじゃれ過ぎててよく分からないや…。それと、ほったらかしの女の子は今どうしているんでしょうか。このままイトウさんのスパイに育てられちゃいそうで心配。2019/11/21