内容説明
明治維新以降の近代史にみられる思想の動向について取り上げた「近代日本人の伝統理解の様式について」、日本独特の宗教である神道を中心にして日本の文化的伝統について論じた「新しい日本学のために」など、近代日本思想をあつかった論文17篇に加え、貴重な証言を収録。
目次
近代日本人の伝統理解の様式について
三木清の「基礎経験」について
近代日本の哲学と仏教
近代日本哲学における理性と身体の問題―思想史的伝統との関連
死における存在
日本的人間観の特質
東洋的思考と西田哲学
日本思想と近代
新しい日本学のために
『山崎正一全集』第九巻解説
磯部忠正『日本人の宗教心』解説
近代日本の歴史的運命と哲学
西洋哲学に偏った近代の歩み
ナショナリズムと近代日本哲学
明治維新の歴史心理学―比較思想史的に考える
ナショナリズムと近代日本―民族意識と哲学の関係
ナショナリズム研究序説
榎本春之助氏との対話
甘露寺受長氏との対話
木戸幸一氏との対話