内容説明
本土にはやつらがいる。第一世代の脳裏から消え去らぬ、強大な敵、グレンデルが。そして今度は、本土に上陸した男女が一瞬のうちに白骨に変わった。赤ん坊だけが無傷で残されて。これは一体?青年たちは第一世代に反旗を翻し、一路本土をめざしたが…。闇の奥に待つ驚異の新生物たち。そして人類と再び相まみえる宿敵グレンデル。巨匠たちが斬新な生態系を創造して贈る圧巻の本格SF。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やぶやぶ
1
★4
ねんこさん
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タイトルに反して戦塵など何処にもないまま終わった。日本版タイトルで損をしている。原題を直訳した方が良かったと思う。惑星開拓ものとしてはディクソン先生のグリーンワールドの方が好奇心を刺激するものがあったかな。2012/07/11
ずんだ
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前作「アヴァロンの闇」から20年後が舞台で、グレンデルとの最終決戦を生き残った植民者達の次の世代である「星生まれ」達が主人公となって話が進んでいく。本土への植民を主張する「星生まれ」達と、グレンデルとの戦いのトラウマを引きずる第一世代との間に日に日に高まっていく不信感と緊張を背景として、植民者達の様々な信念や理想が交錯し描かれていく人間ドラマが魅力である。細部まで理論的・科学的に作りこまれた異星生態系というハードSF的な舞台と、良く練られたサスペンス・ミステリーとしての側面が共存する傑作。 2010/04/13