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富士見L文庫
王女コクランと願いの悪魔

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784040703190
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「さあ、願いを言うがいい」「なら言うわ。とっとと帰って」王女コクランのもとに現れた、なんでもひとつだけ願いを叶えてくれるという伝説のランプの悪魔。しかしコクランは、願うことなど何もないと、にべもなく悪魔を追い払おうとする。なんとか願いを聞き出そうと付きまとう悪魔。しかし、“すべてを与えられた者”と謳われるコクランを取り巻く王族と後宮の現実を知ることになり…。物語を一人演じ続ける王女と、悠久の時を彷徨う悪魔の、真実の願いを求める恋物語。

著者等紹介

入江君人[イリエキミヒト]
第21回ファンタジア大賞にて大賞を受賞し、受賞作を改題した『神さまのいない日曜日』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

た〜

109
期待以上に面白かった。序盤は掛け合い漫才のように進んでいくが徐々に毛色が変わってきて・・・ 登場人物の中で悪魔が一番悪魔っぽくない所が良い2014/11/09

どんぶり

91
まさか後半になってこんなに泣かされるとは思わなかった。正しく王女と悪魔の「愛」のお話。3話後半から最終話である4話の始まりあたりを読んで、これからどう転がるのか全く読めない展開が続いたのですが、どうにかこうにか理想型に収まってくれました。まさかのバッドエンドかと思って途中放棄しそうになりました。ここまで読んでおきながらバッドエンドだったら投げつけの刑でしたよ。はぁー…二人の距離の縮まり方が微かすぎて。でも最終話を読んでる時には、すっかりその時の二人の信頼関係に馴染んでたから凄い。そして余韻って素晴らしい。2015/02/01

よっち

79
王女コクランのもとに現れた、なんでもひとつだけ願いを叶えてくれるという伝説のランプの悪魔。彼女の願いを聞き出そうと一緒に過ごし、置かれているそのあまりにも孤独な状況や、冷徹に見えて実は優しいその心の内を知ってしまったら、悪魔でも心揺さぶられてしまいますよね。願いを叶えるのではなく自らの思いから悪魔が動いた結果として訪れた転機。お互いの中でその存在がいつの間にか大きくなっていたことを痛感したからこそ、それがどうにもならない悲劇という形で終わるのではなく、これからも続く未来に繋がっていて良かったと思いました。2014/09/23

Bellzerica

74
2回目を読むことになるでしょう。 コクランの全ての行動に信念があり、非情な言動の全てが愛に支えられていた事を知ったのだから。 コクランと悪魔、二人の絶妙な距離感がよかったです。2014/10/22

まりも

68
これは素晴らしい。願いを叶える悪魔と全てを与えられた王女の恋の物語。コメディ、サスペンスを交えながら王女と悪魔の関係を深めていく展開は見事。読み進めていくことで判明するコクランの抱える孤独と彼女の本当の姿にやられました。自分の思いを叶える為に動いた願いを叶える悪魔レクス。当たり前の愛を求めたコクラン。同じ時間を過ごしお互いの存在が大きくなったからこそ起きた奇跡は素晴らしかったです。二人のその後が気になりますね。ところで魔法の子は?2014/09/25

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