出版社内容情報
Exchange 2000 Serverのアプリケーション開発に関心を持つすべての人々を対象として書かれた解説書。Exchangeアプリケーションの可能性を模索している初心者のExchange開発者から、高度な知識を得ようとしているベテランのExchange開発者までが、さまざまな知識を得ることができる。本書では、Exchangeアプリケーション開発の基本的な考え方を説明し、さらにプログラムを使用してセキュリティを設定する方法など、高度な機能についても解説する。本書の中心的な話題は、Exchange 2000で新たに利用できるようになったWeb Storage Systemという、インテリジェントなデータ格納機構の利用方法について。Web Storage Systemにアクセスするために必要となる、ADO(ActiveX Data Objects)やCDO(Collaboration Data Objects)for Exchangeなどのデータアクセス用APIについても解説している。
[目次詳細]
はじめに
第1章 Exchangeプラットフォームでの開発
1.1 Exchange 2000の概要
1.1.1 Exchangeシステムマネージャ
1.1.2 Active Directory
1.1.3 Web Storage System
1.1.4 サポートするプロトコル
1.1.5 Web Storage Systemスキーマ
1.2 データアクセスツールの使用
1.2.1 データアクセス方法について
1.2.2 ADOの使用
1.2.3 CDO for Exchangeの使用
1.2.4 ADSIの使用
1.2.5 XMLの使用
1.3 データの表示
1.3.1 Outlook 2000の使用
1.3.2 Outlook Web Accessの使用
1.3.3 Outlook Web Accessの別の利用方法
1.3.4 Web Storage Systemフォームの使用
1.4 アプリケーションの強化
1.4.1 Web Storage Systemイベントの使用
1.4.2 ワークフローロジックの使用
1.5 完成
1.5.1 セキュリティ機能の追加
1.5.2 Web Storage Systemアプリケーションの導入
1.6 まとめ
第2章 Exchangeと Web Storage System
2.1 Exchange for Data Storageの使用
2.1.1 Web Storage Systemの利点
2.1.2 ExchangeとSQL Server
2.2 データストレージとしてのExchangeの使用
2.2.1 Exchangeの過去と現在
2.2.2 Web Storage SystemとExchangeデータベース
2.2.3 複数のパブリックWeb Storage Systemを使用する理由
2.2.4 Exchangeで使用する名前について
2.2.5 Web Storage Systemの新規作成
2.3 ExchangeでのURLの使用
2.3.1 URLの基本
2.3.2 パブリックストアへのアクセス
2.3.3 メールボックスへのアクセス
2.3.4 個別のアイテムへのアクセス
2.4 データアクセスの追加オプションの使用
2.4.1 Windowsエクスプローラ
2.4.2 ダイアログボックスのオープンと保存
2.4.3 カスタムクライアント
2.5 Web Storage Systemを使用したその他の操作
2.5.1 Web Storage Systemのクエリ
2.5.2 Web Storage Systemフォルダツリーの複製
2.6 まとめ
第3章 Web Storage Systemスキーマ
3.1 Web Storage Systemスキーマの概要
3.1.1 Web Storage Systemスキーマについて
3.1.2 プロパティ名と名前空間名について
3.1.3 Web Strage Systemの名前空間
3.2 コンテンツクラスの紹介
3.2.1 コンテンツクラスについて
3.2.2 フォルダのコンテンツクラス
3.2.3 アイテムのコンテンツクラス
3.2.4 特定のコンテンツクラスの検索
3.2.5 Content Class Browserによるコンテンツクラスの理解
3.3 スキーマアクセスの方法
3.3.1 URLとHTTP
3.3.2 ASPテクノロジを使用するWEBアプリケーション
3.3.3 Microsoft Outlook 2000
3.4 カスタムアプリケーションスキーマの使用
3.4.1 カスタムスキーマの導入による利点
3.4.2 カスタムスキーマのしくみ
3.4.3 アプリケーションスキーマの定義
3.4.4 プロパティの定義
3.4.5 コンテンツクラスの定義
3.5 カスタムスキーマの作成
3.5.1 Zoo Managementスキーマの定義
3.5.2 動物のコンテンツクラスのインスタンス作成
3.6 アプリケーションスキーマ情報を返す
3.7 まとめ
第4章 ActiveX Data ObjectsとExchange
4.1 ADO 2.5とExchangeの概要
4.1.1 ADO 2.5オブジェクトモデル
4.1.2 ExOLEDBプロバイダ
4.1.3 RecordとRecordsetの関係について
4.1.4 ADOでのセキュリティについて
4.2 Web Storage Systemへの接続
4.2.1 ExOLEDBのURLの作成
4.2.2 Connectionオブジェクトの使用
4.3 Recordオブジェクトの使用
4.3.1 Openメソッドの使用
4.3.2 リソースを開く
4.3.3 プロパティの列挙
4.3.4 レコードの保存
4.3.5 リソースの作成
4.3.6 リソースへのカスタムプロパティの追加
4.4 Recordsetオブジェクトの使用
4.4.1 Recordsetを開く
4.4.2 Recordset内の移動
4.4.3 ADOを使用したフォルダ内容の取得
4.5 SQL SELECTステートメントを使用したWeb Storage Systemのクエリ
4.5.1 AddQuotes関数の使用
4.5.2 単純なSELECTステートメントの作成
4.5.3 クエリ結果を持つRecordsetを開く
4.5.4 RecordsetをXMLとして保存
4.6 ADOを使用したその他の操作
4.6.1 リソースのコピー
4.6.2 リソースの移動
4.6.3 リソースの削除
4.6.4 コンテンツのストリーム
4.7 Internet Publishing ProviderでのADOの使用
4.8 まとめ
第5章 CDO for Exchange入門
5.1 CDOの概要
5.1.1 CDOオブジェクトモデル
5.1.2 CDO for Exchange 2000 Serverオブジェクトモデルについて
5.1.3 CDO for Exchange Management Objectsオブジェクトモデルについて
5.1.4 CDO Workflow for Exchangeオブジェクトモデルについて
5.2 CDOの基礎
5.2.1 クラスからのオブジェクトの作成
5.2.2 インターフェイスの使用
5.2.3 スキーマプロパティへのアクセス
5.2.4 URLの使用
5.3 IDataSourceインターフェイスの理解と使用
5.3.1 IDataSourceインターフェイスのプロパティとメソッド
5.3.2 IDataSourceインターフェイスのしくみ
5.3.3 CDOを使用してリソースを開く
5.3.4 変更の検出と保存
5.3.5 CDOを使用したリソースの新規作成
5.3.6 ほかのオブジェクトからCDOオブジェクトを開く
5.3.7 フォルダまたはアイテムが存在するかどうかのチェック
5.4 フォルダの処理
5.4.1 CDOのFolderオブジェクトのプロパティ
5.4.2 CDOを使用したフォルダの作成
5.4.3 電子メールで使用するフォルダの有効化
5.4.4 フォルダの内容のカウント
5.5 連絡先情報の処理
5.5.1 連絡先のプロパティ
5.5.2 Web Storage Systemでの連絡先の作成
5.5.3 vCard情報の取得
5.6 まとめ
第6章 CDOメッセージング
6.1 CDOメッセージングの概要
6.1.1 CDOメッセージングクラスおよびインターフェイス
6.1.2 MIMEメッセージのBodyPartオブジェクト
6.2 メッセージの作成と送信
6.2.1 単純なメッセージの送信
6.2.2 メッセージのアドレス指定
6.2.3 本文の追加
6.2.4 添付ファイルの追加
6.2.5 メッセージングに役立つスキーマのプロパティ
6.2.6 フォルダへの送信
6.2.7 ニュースグループへの投稿
6.3 複雑なメッセージの作成
6.3.1 固定的なConfigurationオブジェクトの使用
6.3.2 ドメインでのアドレスの解決
6.4 メッセージの処理
6.4.1 メッセージを見つける
6.4.2 メッセージを開く
6.4.3 添付ファイルの検出と保存
6.4.4 BodyPartオブジェクトとしてのメッセージの読み込み
6.4.5 メッセージの返信
6.4.6 メッセージの転送
6.4.7 ファイルへのメッセージの保存
6.5 まとめ
第7章 CDOの予定表機能
7.1 CDOの予定表機能の概要
7.1.1 CDOの予定表機能のクラスとインターフェイス
7.1.2 Exchangeでの日付と時刻の格納方法および形式について
7.1.3 タイムゾーンの指示
7.2 Appointmentオブジェクトの使用
7.2.1 個人的な予定の作成
7.2.2 予定のプロパティ
7.2.3 継続Configurationオブジェクトの使用
7.3 会議のスケジューリング
7.3.1 新しい会議のスケジューリング
7.3.2 空き時間情報ステータスのチェック
7.3.3 会議の発行
7.4 定期的な予定と会議のスケジューリング
7.4.1 マスタの予定の構成
7.4.2 定期的なパターンの定義
7.4.3 例外の使用
7.4.4 定期的な予定のマスタの取得
7.5 既存の予定と会議出席依頼の処理
7.5.1 日付と時刻の変換
7.5.2 予定表のクエリ
7.5.3 更新情報の送信
7.5.4 予定と会議の取り消しおよび削除
7.5.5 会議出席依頼の処理
7.6 アラーム機能の設定
7.7 まとめ
第8章 Active Directoryとの相互作用
8.1 Active Directoryへの接続
8.1.1 LDAP
8.1.2 ADSI
8.1.3 CDO for Exchange
8.1.4 CDOまたはADSIの選択
8.1.5 LDAPバインド文字列の作成
8.2 Exchange開発者用ADSI
8.2.1 サポートされる共通インターフェイス
8.2.2 オブジェクトを開く
8.2.3 プロパティキャッシュについて
8.2.4 プロパティ値の取得
8.2.5 プロパティ値の設定
8.2.6 オブジェクトの作成
8.2.7 オブジェクトの削除
8.3 Active Directoryの連絡先、ユーザー、およびメールボックスについて
8.3.1 Person、Contact、およびUserオブジェクト
8.3.2 メールが有効であることとメールボックスが有効であることについて
8.3.3 ContactオブジェクトとUserオブジェクトの作成
8.3.4 オブジェクトのメールの有効化
8.3.5 メールボックスの処理
8.3.6 UserオブジェクトとContactオブジェクトの管理
8.4 グループの処理
8.4.1 グループの種類とグループの範囲の使用
8.4.2 グループオブジェクトの作成
8.4.3 グループメンバシップの処理
8.4.4 Groupオブジェクトの管理
8.5 Active Directoryのクエリ
8.5.1 ADOを使用したクエリ
8.5.2 主要なSELECTステートメントの作成
8.5.3 コマンドオプションの設定
8.6 ADSIを使用してドメインに関する情報を返す
8.6.1 Active Directoryサーバーの識別
8.6.2 ドメインの識別
8.6.3 現在のユーザーの識別
8.6.4 Exchangeメールボックスを返す
8.6.5 Exchangeサーバーを返す
8.6.6 電子メールアドレスからExchangeサーバー名を返す
8.7 まとめ
内容説明
Exchange2000 Serverのアプリケーション開発に関心を持つすべての人々を対象とした解説書です。本書では、Exchangeアプリケーション開発の基本的な考え方を説明し、さらにプログラムを使用してセキュリティを設定する方法など、高度な機能についても解説します。上巻では、Exchangeアプリケーションの開発の基本方針、Web Storage Systemの概要、Web Storage Systemでデータをアクセスするために必要となる、ADO(ActiveX Data Objects)やCDO(Collaboration Data Objects)for ExchangeなどのAPIについて解説します。
目次
第1部 Exchange2000 Serverの概要(Exchangeプラットフォームでの開発;ExchangeとWeb Storage System)
第2部 データアクセス(Web Storage Systemスキーマ;ActiveX Data ObjectsとExchange;CDO for Exchange入門;CDOメッセージング ほか)
著者等紹介
マーチン,ミンディ[Martin,Mindy]
Mindy Martinは、Microsoft Exchangeによるソリューションの分野で、フリーランスで開発、指導、執筆活動を行っている。彼女のコンピュータに対する関心は、10才のときに父の会社に連れて行ってもらったときに芽生えた。そこで、IBM 3090メインフレーム上で動くZorkに出会ったのである。後にMindyは野性生物学で学位を取ったが、野性動物に噛まれたり、年老いた鹿のはらわたを引っ張り出したりすることにうんざりし、進路を誤ったことを悟り、フルタイムの開発者となった。Mindyは現在、Exchangeによる開発の専門家としてコンサルティング業を営み、おもに研究と執筆活動に力を注いでいる。また、開発者向け雑誌に多くの記事を書く一方、『Mastering Excel 2000』(Sybex社刊)を共同で執筆している。Mindyはまた、開発者の国際会議でしばしば講演もおこなっている。これまでに参加した会議には、Microsoft TechEd、Microsoft Exchange Conference、Informant VBA Developer Conference、Advisor DevConsなどがある。余暇には、スキューバダイビングやアラスカマラミュート犬と一緒のハイキングを楽しみ、ワインをたしなむ。これらすべてをいつも同時に行うとは限らないようだが
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