内容説明
三島由紀夫生誕百年(一九二五年一月一四日生)の節目にあたり、「憂国忌」を主宰する三島研が総力を挙げてまとめた新たな三島論。過去の研究者がほとんど触れていない三島のルーツをたどり、三島の生家を探し当てる。三島戯曲の主演を務めた女優・村松英子の対談をはじめ、元陸幕長が語る自衛隊と三島の関係、過去の公開講座の記録から従来軽視されがちだった三島論も多数収録。憂国忌四十年を記念しての西尾幹二、井尻千男、遠藤浩一、桶谷秀明の貴重なシンポジウムも再録。三島由紀夫の思想と行動を今に伝える。
目次
序 三島由紀夫 生誕百年にあたって
第1章 百年という節目
第2章 三島由紀夫のルーツ
第3章 公開講座・講演再現
第4章 「憂国忌」シンポジウムの記録
第5章 海外での三島追悼会
第6章 三島由紀夫に捧げる名言録
補遺 遺族のメッセージ、祭文など
資料編 檄、辞世、発起人リストほか